「カフェインの少ないコーヒーにもメリットはある?」
コーヒーと言えばカフェインを連想される方も多いかと思いますが、最近はカフェインがほとんど含まれないカフェインレスコーヒーも主流になりつつあります。
そんなカフェインレスコーヒーは、カフェインを気にせず飲めるだけでなく、従来のコーヒーと遜色ない味わいが楽しめるように進化しています。
この記事では、カフェインレスコーヒーのメリット・デメリットと、おすすめのカフェインレスコーヒーについてご紹介しております。
- コーヒーに含まれる成分の効果
- カフェインレスコーヒーのメリット・デメリット
- おすすめのカフェインレスコーヒー
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。
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【意外と知られていない】コーヒーに含まれる成分は?
世界を初め日本でも広く愛されてるコーヒーですが、皆さんはコーヒーに含まれている成分についてご存じでしょうか?
コーヒー豆全体の約6割は多糖類、ショ糖類、脂質で構成されていて、その他、タンパク質、アミノ酸、カフェイン、クロロゲン酸、トリゴネンなど約10種類の成分が含まれています。
今回はその中でも体への効果が期待できる重要成分についてまとめてみました。
カフェイン
コーヒーの代表的な成分の一つで、コーヒー1杯(150ml)には約90mgのカフェインが含まれます。
他の身近な飲み物と比べてカフェイン含有量が多く、紅茶の約2倍、コーラの約6倍ものカフェインが含まれています。
飲み物 | カフェイン量(100mlあたり) |
---|---|
コーヒー | 約60mg |
紅茶 | 約30mg |
煎茶 | 約20mg |
コーラ | 約10mg |
コーヒーは眠気覚ましにも効果的なことから、カフェインには覚醒作用があることは多くの方が体験されていると思います。
1日に飲めるコーヒーの目安についてまとめた記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
カフェインのメリット
カフェインの主な効果は眠気覚ましなどの覚醒作用が最も広く知られていますが、集中力を高める以外にも様々な効果があります。
「コーヒーには、ストレス緩和以外にも、糖尿病リスクを下げるような独自の効果があると考えられる」
保健指導リソースガイド
カフェインのデメリット
カフェインを過剰に摂取することで体への影響も考えられます。
・胃があれる
・不眠症になる恐れ
・離脱症状
MEDU 現役医者が運営するメディア
コーヒーは適切な量を飲む分には問題はありません。コーヒーの量を減らせない方は、一部をカフェインレスコーヒーに替えてみるのもおすすめです。
クロロゲン酸
クロロゲン酸はお茶などに豊富に含まれているポリフェノールの一種で、赤ワインなどと同様にコーヒーはクロロゲン酸を多く含む食品として知られています。
コーヒーの中でクロロゲン酸はカフェインよりも含有量が多く、コーヒーの苦みや香りをつくる重要な成分でもあります。
クロロゲン酸のメリット
クロロゲン酸には抗酸化作用があることから、生活習慣病や老化の予防になると注目を集めています。
また、胃液の分泌を促進する作用があり、消化を助けてくれる効果や血糖値の上昇を抑えて糖尿病の予防の効果もあります。
クロロゲン酸のデメリット
胃液の分泌を促進するため、空腹時に飲みすぎると胃が荒れてしまったり、お腹を壊したりする可能性があります。
カフェインレスコーヒーであっても一日に飲む量は5杯程度にしておきましょう。
カフェインレスコーヒーの効果とメリット
カフェインレスコーヒーの良いところはカフェインのデメリットにもなる作用(覚醒作用など)を抑えながら、コーヒーの多様な成分のメリットを受けられることです。
ここではカフェインレスコーヒーを飲むことでどんな効果が受けられるか具体的に解説していきます。
アンチエイジング・美容効果
コーヒーに豊富に含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」による抗酸化作用が大きく働いてくれます。
- シミの抑制:クロロゲン酸の摂取によってシミの原因となる色素成分メラニンの発生を抑えてくれることでシミの抑制に繋がります。
- 肌の保湿効果:クロロゲン酸には肌の保湿効果や肌の末梢血管の血流改善の効果も報告されています。
- アンチエイジング:紫外線ダメージや活性酸素によって肌や体内の細胞などは老化(酸化)していきます。抗酸化作用を持つクロロゲン酸の作用がアンチエイジングの効果を発揮してくれます。
ダイエット
クロロゲン酸には血糖値の上昇を抑えて、脂肪を燃焼する働きがあると考えられています。
また、カフェインにも脂肪の燃焼を助ける働きがあるため、夜はカフェインレスにするなどシーンによって飲み分けるのもおすすめです。
食事から30分以内にコーヒーを飲むことでさらに効果を高めることができます。
消化の促進効果
胃の消化能力が落ちると肥満や肌荒れの原因にもなっていまいますが、カフェインやクロロゲン酸には胃液の分泌を促し、消化を助けてくれる働きがあります。
カフェインレスコーヒーの副作用やデメリットは?
使用している器具やコーヒーによっても淹れ方は変わりますが、どの条件でも気をつけるべき点を解説していきます。
カフェインの効果が得にくい
カフェインレスやデカフェは90%以上カフェインが除去されているため、カフェインを避けられる一方で、カフェインの良い効果を得られにくいです。
カフェインの除去方法によって副作用は異なる
有機溶媒にジクロロメタンなど薬剤を使用した場合、薬剤が残っていると副作用を受ける危険があります。
しかし、日本では輸入が禁止されているため、その心配はありません。水や超臨海二酸化炭素を使用した安全なカフェインレスコーヒーを楽しめます。
カフェインレスコーヒーのカフェインの除去の仕方について詳しくまとめているので、気になる方はチェックしてみてください。
おすすめのカフェインレスコーヒー
ここでは、たくさんあるカフェインレスコーヒーの中でも特に筆者がおすすめする商品をご紹介します。
手軽に淹れられるドリップバックタイプ
UCCから販売されているドリップバックタイプのカフェインレスコーヒーです。
50Pも入っていてコスパも高く、1つひとつのパッケージがおしゃれでおすすめです。
そしてなにより二酸化炭素を使用したカフェイン除去により、クロロゲン酸などコーヒーの成分を残しているため、味わいも美味しく見た目にも楽しめます。
ミルクで割ってカフェオレにも使えるカフェインレスコーヒー
大阪の自家焙煎珈琲「辻本珈琲」から発売されているカフェインレスのカフェオレベース。
希釈タイプのボトルコーヒーでミルクと割ればカフェオレに、水と割ればブラックコーヒーにでき、ホットアイスどちらにもできるため、色んなシーンで楽しめます。
4~5倍の希釈用で600ml入っているため、これ一本でおおよそ20杯は飲むことができます。自宅用だけでなく、ギフトにするのもおすすめです。
コスパ重視なら無印のカフェインレスコーヒー
カフェインレスコーヒーはカフェイン除去の工程があり、通常のコーヒーよりも割高になることが多いですが、この商品はなんと400gの大容量で1200円(税込)です。
1杯10gでコーヒーを淹れたとすると1杯30円でカフェインレスコーヒーを飲むことができます。
しかも、有機JASの認証を受けたオーガニック商品で高級なアラビカ豆を使用しています。
挽いた粉の状態で販売されているので手軽に淹れられる点や製造元が大手のUCCなのも安心できて良いですよね。