コーヒー豆の産地による味の違いは?豆の種類や生産国についても解説

コーヒー豆による味の違いを知りたい

世界各地でコーヒー豆は生産されており、2024年現在では80近い国々で栽培しています。

コーヒー豆は、お米や果物と同じように穀物なので、環境や栽培する地域によって様々な味わいを見せてくれます。

この記事では、生産国や産地による味わいの違いや、コーヒー豆の種類について分かりやすく解説しています。

この記事で分かること
  • コーヒーの味に影響する要素
  • 生産国や産地による味わいの傾向
  • 生産国ごとのおすすめのコーヒー豆
記事を書いた人

喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。

コーヒーの味を決める要素は3つ

コーヒーの味わいを左右するのは、

  • コーヒー豆の種類
  • コーヒー豆の焙煎具合
  • コーヒー豆の産地

の掛け合わせによって香りや味わいが変化します。

それぞれの要素について分かりやすく解説していきます。

コーヒー豆の種類

コーヒーの故郷と呼ばれているエチオピアから、世界中にコーヒーが広がったと言われています。

コーヒーの木が広がっていく過程で、環境に適応するために新種が生まれ、今ではたくさんの種類が存在します。

その中でも「アラビカ種」と「カネフォラ種」の2種類が現在メインで流通しています。

  • アラビカ種:味のバランスが整っておりストレートで飲むことが多い
  • カネフォラ種:パンチのある味わいからブレンドで使用することが多い

また、コーヒー豆には3大原種と呼ばれる品種が存在し、さまざまなコーヒー豆のルーツになっています。

コーヒー豆の焙煎具合

普段よく目にする茶色のコーヒー豆は、生豆を焙煎した後の状態になります。

焙煎は、生豆の持っている良さをどれだけ引き出せるかが鍵になる工程で、専門の職業があるほど奥深い作業です。

コーヒーの生豆に火を入れていく焙煎ですが、ざっくり分類すると3種類になります。

焙煎度合い味わい見た目おすすめのシーン
浅煎り酸味と甘みが強い傾向シナモン色眠気覚ましに朝食や昼食後におすすめ
中煎り酸味・苦み・甘味のバランスが良い栗色休憩などのリラックスタイムにおすすめ
深煎り苦みが強い傾向濃い茶褐色夕方や甘いお菓子と相性が良い
コーヒー豆の焙煎度合いによる違い

ちなみに、英語ではライト、シナモン、ミディアム、ハイ、シティ、フルシティ、フレンチ、イタリアンローストの8段階の呼び方があります。

コーヒー豆の焙煎度合いによって、味や見た目・香り・含まれるカフェインの量も変化します。

浅煎りは焙煎時間が短く酸味が多く、深煎りは焙煎時間が長く苦味が多くなる傾向にあります。

コーヒーの味わいについて分かりやすく解説している記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。

コーヒー豆の産地

コーヒーは世界各国、約80もの国で栽培されています。

同じ国内でも環境が違えば味わいも変わってきますが、ここでは国ごとの味わいや香りの傾向をご紹介していきます。

国名をクリックすると、より詳細な解説をしているページに遷移(新しいタブで開く)しますので、気になる方はチェックしてみてください。

国名・コーヒー名特徴
ブラジルコーヒー酸味と苦味のバランスが良く日本人が好きな味の傾向
ルワンダコーヒー爽やかな酸味とフルーティーな香りで口当たりも良い
ケニアコーヒーリッチなフレーバーとバランスの良い味わい
ホンデュラスコーヒー軽めの口当たりでスッキリとした味わいなので、毎日でも飽きずに飲める
エチオピアコーヒー「コーヒーの貴婦人」と呼ばれるほど上品な酸味とフルーティーな香り
コロンビアコーヒー濃厚なコクと甘味、ほんのりとした酸味が特徴
グアテマラコーヒーナッツ系の甘味とコク、オレンジやリンゴのような酸味
コーヒーの生産国とその特徴

おすすめのコーヒー

先ほどご紹介したコーヒーの生産国で特におすすめできるコーヒーをまとめてみました。

ブラジル:ダテーラ農園

ブラジルのセラード地区で有名な農園で広大の土地をエリアに分け、徹底的に管理された高品質なコーヒーを生産している。

ダテーラ農園のコーヒーは、苦味が少なく、酸味や甘みが感じられる味わいで、後味が長く余韻を楽しめる

ルワンダ:bears coffee コーヒー豆ルワンダ

ルワンダ ブルボン種のスペシャルティコーヒーです。

ブルボン種のコーヒー豆の特徴はサイズが小さめで、しっかりとしたコクを感じられ風味が豊かで甘味も感じられます。

また生産者との公正な取引を推奨するフェアトレードFLO認証も取得しています。

2009年には、ルワンダコーヒーベスト5に選出

ケニア:くるや珈琲 ケニアAA 深煎り

浅煎りで酸味を楽しむことが多いケニアですが、深煎りにすると力強いボディ感がでて、アイスコーヒーにもおすすめです。

ケニア産コーヒー豆の最高グレードケニアAAの厳選されたコーヒー豆です。

ケニアではコーヒー豆のサイズで格付けが行われている

ホンデュラス:ホンジュラス ラス ボティージャス

コーヒーの国際品評会COE(カップオブエクセレンス)入賞のコーヒー豆。

世界的に認められた高品質な豆で、カシスやマスカットのようなフルーティーな甘さが特徴のスペシャルティコーヒーとなります。

焙煎時に生豆を直接炎に当てる直火焙煎を行なっており、豆の持つ味わいを最大限引き出しています。

直火焙煎は、高度な技術が必要な焙煎方法

エチオピア:ゲイシャ

ゲイシャ種は希少性が高く、コーヒーとは思えないような華やかな明るい香りと酸味で飲む人のコーヒーの世界を広げてくれます。

希少性が高いことから価格も高く、中には100gで5,000円を超えるものもあります。

この商品は、ゲイシャ種の中では買いやすい値段なので一度試してみたい方におすすめです!

コロンビア:NOBLE TREE COFFEE

兵庫県の芦屋にある自家焙煎のカフェが販売しているこだわりのコロンビア産のコーヒー豆。

浅煎りのスペシャルティコーヒーで、ピーチやライチを思わせるフルーティーさが特徴。豊かな香りと酸味も楽しめます。

Amazonで買えるコロンビア豆の中で一番リッチ

グアテマラ:NoBlendCoffee グアテマラ

質の高いコーヒー豆をスペシャルティーコーヒーと呼びますが、このコーヒー豆は、その中でもさらに上位のトップスペシャルティーコーヒーです。

国際的なカッピングでも高い味わいの評価を得ており、酸味・ボディ・後味のバランスの良さが特徴。

まとめ

この記事では、コーヒー豆の生産国による味の違いや味に影響を及ぼす要素について解説してきました。

コーヒーはちょっとした手間や豆の違いでも味わいが大きく変わる、面白さのある飲み物です。

まずは好みのコーヒーを見つけて、少しずつアレンジしてコーヒーの奥深い世界を楽しんでみてください。