同じようだけど結構違うよ
カフェや喫茶店のメニューで見かける「カフェラテ」と「カフェオレ」ですが、明確な違いを説明できる方は少ないのではないでしょうか?
この記事では、「カフェラテ」と「カフェオレ」の違いや、美味しい作り方について解説しています。
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。
タップできる目次
「カフェラテ」と「カフェオレ」の3つの違い
「カフェラテ」と「カフェオレ」はどちらもコーヒーにミルクを加えた飲み物なので、同じように思われますが、以下のような違いがあります。
カフェラテ | カフェオレ | |
コーヒーの淹れ方 | エスプレッソコーヒー | ドリップコーヒー |
牛乳(ミルク)の違い | フォームミルク | 温めた牛乳 |
コーヒーと牛乳の比率 | コーヒー:牛乳=2:8 | コーヒー:牛乳=5:5 |
コーヒーの淹れ方
「カフェラテ」と「カフェオレ」に使用するコーヒーの淹れ方に違いがあります。
- カフェラテ:エスプレッソ式
- カフェオレ:ドリップ式
「カフェラテ」に使われているコーヒーはエスプレッソ式で淹れたコーヒーで、成分が濃縮された濃厚な液体です。
細かく挽いたコーヒー豆を専用のエスプレッソマシーンを使って抽出することで、コーヒーの香りや味わいを余すことなく取り出します。
「カフェオレ」に使用するコーヒーはドリップ式のコーヒーで、フィルターを使用して抽出することからクリアな味わいに仕上がります。
ちなみに、含まれるカフェイン量を比較するとカフェオレの方が多い傾向にあります。
牛乳(ミルク)の違い
「カフェラテ」に使用される牛乳は、蒸気でスチームしたスチームミルクないしフォームミルクを使用します。
空気を含ませながら作るので、ふわっとした優しい口当たりが特徴。ラテアートを描くのにも使われ、見た目にも楽しませてくれます。
「カフェオレ」に使用される牛乳は、温めた牛乳を使用します。
カフェオレは、ブラックコーヒーを空腹時に飲むと胃に負担が掛かることからミルクを入れて作られた飲み物と言われています。
ちなみに、「カフェラテ」はイタリア発祥、「カフェオレ」はフランス発祥だよ
コーヒーと牛乳の比率
「カフェラテ」と「カフェオレ」の大きな違いは、牛乳の割合です。
- カフェラテ:コーヒー:牛乳=2:8(牛乳多め)
- カフェオレ:コーヒー:牛乳=5:5(同じ割合)
「カフェラテ」に使用されるコーヒーは、濃縮されたコーヒーなので牛乳を多く使ってもコーヒーのコクを感じられます。
一方、「カフェオレ」に使われるコーヒーの方が濃度としては薄いので、同量程度の牛乳で割ることが多いです。
そのため、「カフェラテ」はコーヒーの味わいも楽しみたい方、「カフェオレ」は飲みやすさを重視される方におすすめ。
自宅でできる「カフェラテ」と「カフェオレ」の作り方
ここでは、「カフェラテ」と「カフェオレ」が自宅でも気軽に飲めるように作り方についてご紹介していきます。
「カフェラテ」の作り方
1杯分の「カフェラテ」のレシピは、
- エスプレッソコーヒー 30ml
- フォームドミルク 120ml
となります。
カップに移したエスプレッソコーヒーの上から、フォームドミルクを注げば完成。
ポイントとしては、牛乳を泡立てる時の温度は65℃前後にすることと、注ぐ際は泡が崩れないようにゆっくりと入れてあげることです。
エスプレッソマシーンがない場合は、直火でも作れる「BIALETTI(ビアレッティ) Bialettiモカエキスプレス」がおすすめ。
また、フォームドミルクは、泡立て器を使うことで簡単にふわふわなフォームドミルクが作れます。
「カフェオレ」の作り方
1杯分の「カフェオレ」のレシピは、
- ドリップコーヒー 80ml
- 牛乳 80ml
ドリップコーヒーを作る前に牛乳を温めておき、ドリップコーヒーと牛乳を同時にカップに注いでいけば完成です。
使用する牛乳を脂肪分の高い特濃タイプにすれば、ミルク感たっぷりにでき、逆にあっさりとさせたい場合は、低脂肪乳や豆乳もおすすめ。
コーヒーの苦味やコクを味わいたいなら深煎りの豆が良い
ドリップコーヒーをハンドドリップで作る場合は、いくつかコツがあるので、こちらの記事を参考にしてみてください。
カフェオレとカフェラテって何が違う?