コーヒー豆を挽く器具(ミル)には挽き目を調節する機能があり、設定した粒度のコーヒー粉を挽くことができます。
コーヒー粉は挽き目が細かくなるほどお湯との接触面が増え、コーヒー豆の持つ味が出やすくなります。
挽き目は種類は5種類に分けることができ、その違いによって味わいや風味が全く変わってきます。
この記事では、コーヒー豆の挽き目の種類や味の違いについて解説、おすすめのミルもご紹介しています。
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。
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コーヒー豆とは?
コーヒー豆と言えば茶色の豆をイメージする方がほとんどだと思いますが、元々はコーヒーチェリーという果実の種がコーヒー豆の元(生豆)になっています。
この生豆を取り出して(精製)焙煎したものがよく目にする茶色のコーヒー豆というわけです。
精製や焙煎でコーヒーの味わいが大きく変わるため、味やフレーバーを決める重要な要素になっています。
コーヒーの味に影響を与える要素について解説した記事があるので気になる方はチェックしてみてください。
焙煎したコーヒー豆の賞味期限
焙煎したコーヒー豆の賞味期限は、正しく保存したとしても約1ヶ月。
焙煎してから日数が経過すると香りや味わいに変化が出てきて、ベストな状態で味わうことができなくなっていきます。
そのため、おいしくコーヒーを飲むためにも1ヶ月以内に飲み切れる分量のコーヒー豆をその都度購入するようにしましょう。
コーヒー豆の挽き目は5種類
コーヒー豆の挽き目は、極細挽き・細挽き・中細挽き・中挽・粗挽きの5種類です。
細かいほど濃くて苦めの味わいに、荒いほど薄くて軽い味わいに仕上がる傾向があります。
この挽き目の特徴を考慮して抽出する器具を考える必要があり、相性の悪い器具で抽出を行うとコーヒー豆が本来持っている味わいを引き出すことができません。
- エスプレッソマシン:極細挽き
- 水出し:細挽き
- ドリッパー・コーヒーメーカー:中細挽き
- サイフォン・フレンチプレス:中挽
- パーコレーター:粗挽き
※上記はあくまでも目安
極細挽き(ごくぼそびき)
粒子が非常に微細で、パウダー状になっています。
コーヒー粉が細かいのでお湯との接触面が増えて、ゆっくり抽出していたら渋みや苦味が強く出てしまします。
そのため、短時間で一気に抽出を行うエスプレッソと相性の良い挽き目となっています。
抽出時間はわずか20〜30秒
エスプレッソについて分かりやすく解説している記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
細挽き(ほそびき)
細挽きは、極細挽きほど細かくはありませんが、濃い目の味わいになる挽き目です。
そのため、時間を掛けて抽出を行う水出しコーヒーに適した挽き目になります。
水出しコーヒーは、お湯ではなく温度の低い水を使用するため、コーヒー粉から成分が出るのが遅く抽出に時間を要します。
水出しコーヒーは、常温で8時間・冷蔵で12時間ほど掛かる
自宅で作れる水出しコーヒーのレシピについて解説している記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
中細挽き(ちゅうぼそびき)
中細挽きはオーソドックスな挽き目で、ペーパードリップやコーヒーメーカーで使用する際によく使われます。
そのため、市販されているコーヒーの粉でも中細挽きが採用されていることが多く、一般的な挽き目となります。
挽き方で迷ったらとりあえず中細挽きを選んでおこう
ドリップコーヒーの淹れ方についてまとめた記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
中挽き(ちゅうびき)
粒子がやや大きめで、グラニュー糖とザラメの中間くらいです。
コーヒー粉とお湯が接している時間が長めのフレンチプレスやネルドリップなどの淹れ方と相性の良い挽き目となります。
フレンチプレスは約4分かけて抽出を行う
コーヒー豆の持っているポテンシャルを知りたい時には、フレンチプレスを使ってコーヒーを淹れることもあります。
フレンチプレスの淹れ方についてまとめた記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
粗挽き(あらびき)
粗挽きは粒子が大きく、ザラメ糖ほどのサイズです。
あまり一般的な挽き目ではないので聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。
粗挽きのコーヒー粉を使用する場合の多いバーコレーターは、直火に掛けられるためキャンプや登山をする方に人気です。
金属のフィルターを使用するため、コーヒーのオイルのまろやかさを楽しめるだけでなく、やや強めの苦味も感じやすくワイルドな味わいが特徴。
おすすめのコーヒーミルをご紹介
これまでお伝えしてきたように、コーヒー粉の挽き目によって味わいや使用する器具が異なります。
コーヒーミルは、安価から高級なものまで幅広くありますが、均一な粒度で安定して挽けるミル選びがとても大切です。
ちなみに、コーヒーミルには手動と電動があり、それぞれのメリットとデメリットについてもまとめておきます。
メリット | デメリット | |
手動 | 電源が不要 持ち運びが可能 安価な物が多い | 力が必要 時間が掛かる 力加減が難しい |
電動 | 短時間で大量に挽ける 手入れのしやすい物が多い 高価な物が多い | 持ち運びがしにくい 挽き目が安定しない物もある |
ここからは、粒度の安定したコーヒー粉の挽けるミルについて、手動と電動に分けておすすめの製品を紹介していきます。
【手動】TIMEMORE コーヒーミル 手動 タイムモア C3 Pro
こちらの手動ミルは、多くのユーザーから高評価を得ており、特に挽きの均一性とデザインが評価されています。
また、手動ながら軽い力でスムーズに挽け、粗さの調整もエスプレッソからフレンチプレスまで幅広く対応しているのも人気のポイントです。
アルミニウム合金とステンレススチールを使用した頑丈な作り
高級感のあるデザインは所有欲も満たしてくれる
【電動】wilfa コーヒーグラインダー ウィルファ スヴァート アロマ CGWS-130B
こちらのグラインダーは性能・使いやすさ・デザインのバランスの良い電動のグラインダーです。
スタイリッシュでシンプルなデザインはキッチンのインテリアとしても馴染みやすい見た目になっています。
安定した粒度のコーヒー粉を挽くことができるだけでなく、日常的に使いやすいようにメンテナンス性にも優れています。
シンプルな構造でお手入れがしやすい
コーヒー豆の挽き目による違いを知りたい