酸味の抑えられた美味しいコーヒー豆を紹介するね
コーヒーの中には酸味を強く感じる種類もあり、その「酸っぱさ」が苦手な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事では酸味が少ない美味しいコーヒー豆を紹介するとともに、酸味の原因となる淹れ方や条件も解説しています。
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。
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コーヒーの酸味について
コーヒーの酸味が苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、酸味にもいくつか種類があるのをご存知ですか?
コーヒーの酸味には酸っぱいと感じる尖った酸味ばかりではなく、完熟した果物のような甘さを伴う酸味も存在します。
鮮度の良いコーヒー豆は、酸味の種類に関わらずコーヒー豆の持つ本来の味であり、質の高いコーヒー豆は口当たりの良い酸味を感じられることがほとんどです。
ちなみに、賞味期限を過ぎたコーヒー豆や状態の悪いコーヒー豆を使用してコーヒーを淹れると酸化による酸味の混じった味になります。
コーヒーの酸味の原因はこの5つ
コーヒーの酸味の原因は、
- コーヒー豆の種類
- 焙煎度合
- 挽き方
- お湯の温度
- 抽出スピード
の5つが大きく影響しています。
コーヒー豆の種類
コーヒー豆は、お米と同じように穀物なので収穫する地域や栽培方法によって味わいが異なります。
そのため、酸味の少ない豆を選ぶことで酸味を抑えたコーヒーを飲むことができます。
また、味のバランスが調整されたブレンドのコーヒー豆を選択するのも一つの方法です。
国名・コーヒー名 | 特徴 |
ブラジルコーヒー | 酸味と苦味のバランスが良く日本人が好きな味の傾向 |
ルワンダコーヒー | 爽やかな酸味とフルーティーな香りで口当たりも良い |
ケニアコーヒー | リッチなフレーバーとバランスの良い味わい |
ホンデュラスコーヒー | 軽めの口当たりでスッキリとした味わいなので、毎日でも飽きずに飲める |
エチオピアコーヒー | 「コーヒーの貴婦人」と呼ばれるほど上品な酸味とフルーティーな香り |
コロンビアコーヒー | 濃厚なコクと甘味、ほんのりとした酸味が特徴 |
グアテマラコーヒー | ナッツ系の甘味とコク、オレンジやリンゴのような酸味 |
産地別コーヒー豆の特徴についてまとめた記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
焙煎具合
焙煎とはコーヒー豆に熱を加えることで、コーヒー特有の香ばしさや味わいを引き出す大切な作業です。
焙煎具合によって、コーヒー豆の色が変化していき、生豆の淡緑色から茶褐色、さらに黒褐色に変わっていきます。
細かく分けると8段階ありますが、わかりやすく3つに分けると以下のようになります。
浅煎りが焙煎時間が短く、深煎りは焙煎時間が長く酸味が少なくなる傾向があります。
酸味を抑えたい場合は、焙煎具合が中煎り〜深煎りのコーヒー豆を選びましょう。
焙煎度合い | 味わい | 見た目 |
---|---|---|
浅煎り | 酸味と甘みが強い傾向 | 淡褐色 |
中煎り | 酸味・苦み・甘味のバランスが良い | 茶褐色 |
深煎り | 苦みが強い傾向 | 黒褐色 |
酸味の少ないコーヒー豆を選ぶなら、中煎りや深煎りを選択しよう
挽き方
コーヒー豆を細かく砕くことをコーヒー豆を挽くと呼び、コーヒーの味を左右する工程です。
細かく砕くことによってお湯と接地する部分が増えていくため、抽出できるコーヒーの味わいに違いが現れます。
コーヒーの挽き目が細かいほど苦味や雑味が出やすく、粗いほど酸味が出る傾向にあるので、酸味を抑えたいなら中挽き〜細挽き程度で調整してみてください。
お湯の温度
コーヒーを抽出する温度によっても溶け出す成分が変わってくるため、味わいに違いが生じます。
抽出温度は、一般的に80〜95℃で抽出することが多く、温度が低いほど酸味が出やすく高いほど苦味が出やすいです。
そのため、酸味を抑えたい場合にはなるべく高い温度(90℃以上)で抽出を行なって、好みの味になるように調整してみてください。
抽出スピード
コーヒー粉とお湯の接地時間が長くなると抽出できる成分や濃度が変わってきますので、抽出のスピードによっても味が変わってきます。
時間を掛けるほど苦味が出やすく、短いほど酸味が出やすい傾向なので、酸味を抑えるには速度の遅いドリッパーを使うのも一つの方法です。
平均的な抽出時間は2分30秒〜3分とされているので、酸味が気になる方は抽出の時間を測ってみてください。
おすすめの酸味の少ないコーヒー豆
最近はコーヒー豆の生産の品質が上がってきており、気軽に美味しいコーヒーが飲めるようになっていますが、その中でもスペシャリティーコーヒーに注目が集まっています。
スペシャリティーコーヒーは、生産した農園や生産者の情報が分かるような形で販売されているコーヒー豆で品質が非常に高いものとなります。
今回は、スペシャリティーコーヒーの中でも酸味が少なく美味しいコーヒー豆のみを厳選したので、ぜひ一度お試しあれ。
アマゾンで買えるコスパ重視のコーヒー豆に関してまとめた記事もあるので、気になる方はチェックしてみてください。
ブラジル産サントス No.2
ブラジルで有名なコーヒーの産地サントス。グレード規格で欠点豆の混入率が最も少ないグレードであるNo2のコーヒー豆を使用。
品質の高い豆を浅煎りで焙煎することで、ブラジルコーヒーの特徴であるナッツのような苦味と甘みだけでなく、柔らかな酸味も引き出している。
bears coffee コーヒー豆ルワンダ
ルワンダ ブルボン種のスペシャルティコーヒーです。
ブルボン種のコーヒー豆の特徴はサイズが小さめで、しっかりとしたコクを感じられ風味が豊かで甘味も感じられます。
また生産者との公正な取引を推奨するフェアトレードFLO認証も取得しています。
2009年には、ルワンダコーヒーベスト5に選出
サザコーヒー レギュラーコーヒー サザモカ
1969年創業の茨城県で最も有名な喫茶店が作っている「サザコーヒーのエチオピア モカ」です。
お店のオーナーが自ら産地へ行ってコーヒー豆を確かめるほどのこだわりで、Amazonでもおすすめに選ばれています。
浅煎りにされることが多いエチオピアコーヒーですが、深煎りにして甘さを最大限に引き出しています。
コロンビア産サンアグスティン
コロンビア産の最高グレードの豆を贅沢に使用したドリップタイプのコーヒー。
ドリップタイプなので豆を挽く必要もなく、手軽に美味しいコーヒーを楽しむことができます。
芳醇な香り、キリッとした苦さと深い味わいが特徴のコロンビアコーヒーで、プレゼントにも人気です。
まとめ
ここまでコーヒーの酸味を抑える方法について解説してきました。
今後お店でコーヒーを選んだり、自分でコーヒーを淹れる際に今回ご紹介した方法を試してみて頂ければ幸いです。
コーヒーはコクや苦味だけでなく、甘味や酸味もある味わい深い世界です。いろいろなコーヒーを淹れてコーヒーのある暮らしを楽しんでください。
酸っぱいコーヒーが苦手、、