「自宅で簡単に美味しいコーヒーが飲みたい」
デロンギから販売されている「マグニフィカS」は、コーヒー豆や粉をセットしてボタンを押すだけで本格的なコーヒーが淹れられるコーヒーメーカーです。
時間の無い朝や、準備の合間でも簡単に美味しいコーヒーが作れるのが魅力の製品となっています。
この記事では、バリスタとして働いている筆者が「マグニフィカS」を使ってみた感想や「マグニフィカスタート」との違いについて分かりやすく解説しています。
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「マグニフィカS」の良い点と気になる点
「マグニフィカS」を使って感じた良い点と気になる点について簡潔にまとめた後、その理由について詳しく解説しています。
- コーヒー豆を挽く音が少しうるさい
- ミルクをスチームする力がやや弱い
自宅で本格的なコーヒーが楽しめる
「マグニフィカS」は、家庭用の自動エスプレッソマシンの中でも簡単に本格的なコーヒーが淹れられることが魅力の製品です。
コーヒー抽出時の圧力が強力なので、新鮮なコーヒーを使用することでしっかりとクレマのあるエスプレッソを抽出することが可能。
美味しいコーヒーには、エスプレッソの風味や香りを保持してくれるフタのような役割を果たすクレマが大切
一台あれば他の道具を用意する必要がない
自宅で本格的なコーヒーを淹れようとするとエスプレッソマシンの他にもグラインダーやスケール、タンパーなど色々と揃える必要があります。
しかし、「マグニフィカS」にはそれらの器具やグラインダーが内臓されているだけでなく、ミルクスチームも搭載。
そのため、エスプレッソ・アメリカーノ・カプチーノなど、あらゆるコーヒーをこの一台で作ることができます。
いろいろなコーヒーを簡単に作れる
カフェやコンビニのコーヒーより圧倒的にコスパが良い
「マグニフィカS」のメーカー小売価格は69,800円。
価格ドットコムや通販サイトでも5〜6万円程度で販売されていて、エスプレッソマシンが高額に感じる方も多いかと思います。
しかし、日常的にカフェやコンビニでコーヒーを飲んでいる方であれば、最短4ヶ月ほどでマシン代を回収することができます。
例えば、通販で人気の澤井珈琲では1杯約30円ほどでコーヒー豆を購入した場合、
○ 毎日1杯カフェで500円のコーヒーを飲むとすると
→1日470円節約でき、4ヶ月でマシン代を回収できます。
○ 毎日2杯コンビニで120円のコーヒーを飲むとすると
→1日180円節約でき、1年かけずにマシン代を回収できます。
コンビニのコーヒーで計算しても一年以内に元が取れる
掃除やメンテナンスが簡単
「マグニフィカS」は、日々のメンテナンスが少なく、構造がシンプルなため清掃も非常に簡単になっています。
マシンに自動清掃の機能がついているので細かな清掃が少なく、溜まったコーヒーの粉を捨ててミルクスチーム部分を流せば日々の清掃はこれだけで済みます。
気になる清掃時間はミルクスチームなしで1分以内、ミルクスチームありで2分以内で清掃できてしまいます。
「マグニフィカS」の気になる点は?
「マグニフィカS」を使用して気になる点が2点ほどありました。
- 豆をひく時の音が少しうるさい
- スチームの力が弱め
他のエスプレッソマシンと比較して、可動音が大きいわけではありませんが、早朝や深夜など音が気になる時間帯での使用は注意が必要です。
また、業務用よりもスチームの威力が弱いのは十分わかっていましたが、デロンギの安価機種と比べて少し強い程度のスチームの威力だったのが少し残念でした。
スチームが強いとよりクリーミーなミルクをつくることができて、ラテやカプチーノのがさらに美味しくなります。
スチームの強さは今後の改善に期待
「マグニフィカS」のレビュー
「マグニフィカS」を筆者が実際に使ってみた感想について、分かりやすく解説していきます。
製品の外観について
色は白と黒の2色でスタイリッシュ。どんなご家庭にも合わせやすく、キッチンをおしゃれにしてくれます。
マシンに豆をセットする際に、上部の蓋を開ける必要があるので、空間に余裕のある場所に設置すると豆のセットがスムーズ。
淹れられるコーヒーの種類
「マグニフィカS」を使用すれば、5種類の美味しいコーヒーが簡単に淹れられます。
- エスプレッソ(シングル、ダブル)
- アメリカーノ(ホット/アイス)
- ラテ(ホット/アイス)
- カプチーノ(ホット)
- カフェジャポーネ(ドリップコーヒーに近づけたコーヒー)
アレンジとしてラテにチョコソースやキャラメルソースを加えれば、カフェモカやキャラメルラテなども作れる
コーヒーメーカーの使い勝手
「マグニフィカS」は、わかりやすいボタン配置で直感的な操作ができ、エスプレッソマシンに慣れていない方でも簡単に扱うことができます。
他の家庭用マシン同様、コーヒーの抽出とミルクスチームは同時にできないため、モード切り替えで少し待つ必要があります。
コーヒーの抽出時に、ノズルとカップに距離があり液体が飛び跳ねる機種もありますが、「マグニフィカS」はカップの高さに合わせることができるので、マシンやキッチンを汚すことはありません。
お手入れ方法は?
「マグニフィカS」の日常の清掃やメンテナンスについて解説します。
日常清掃
抽出口の洗浄は電源on/off時に自動で洗浄してくれるので特に清掃の必要はありません。
抽出後の粉が溜まる粉受けとこぼれた液体やお湯を受ける受け皿がセットになっているので、粉を捨て粉受けと受け皿を中性洗剤で水洗いが必要です。
毎日でなくても粉や液体が溜まったタイミングでも問題ありません。
スチームノズルを使ったあとは水を入れたピッチャーで2〜3回ほどスチームをおこない、空ぶかしをおこないます。
スチームのカバー部分を外してこびりついたミルクを中性洗剤で落としてもとに戻せば清掃完了です。
メンテナンス(月一回)
水タンクを外した本体側面にある抽出ユニットを外し、中性洗剤で綺麗します。
そこから日常清掃と同じ内容で粉受けや受け皿、スチームノズルの清掃を実施します。
「マグニフィカS」と「マグニフィカスタート」の違い
「マグニフィカS」と「マグニフィカスタート」の違いについてスペックや機能を表にまとめました。
マグニフィカS | マグニフィカスタート | |
Amazon価格(2024/10/8) | 69,800円 | 70,505円 |
発売日 | 2019/9/4 | 2023/11/15 |
サイズ | W238×D430×H350mm | W240×D440×H350mm |
操作 | ボタン | タッチパネル |
濃度の調整 | 3段階 | 無段階 |
抽出温度 | 3段階 | 4段階 |
重量 | 9.5kg | |
最大使用水量 | 1.8L | |
抽出メニュー | エスプレッソ・カフェジャポーネの2つから選択 | エスプレッソ・カフェジャポーネ・スペシャルティの3つから選択 |
その他 | やや弱め | スチームの威力が改善 |
各モデルの3つの違い
マグニフィカSの上位互換として販売されたマグニフィカスタートは、大きく3つの違いがあります。
①全ボタンがタッチパネル
②抽出モードに「スペシャルティ」が追加
③スリムにみえるデザイン性
1番大きな変化は②の抽出モードの追加で、流行に合わせてスペシャルティの個性を引き出す抽出でアメリカーノを淹れることができます。
上記の違いから、それぞれのコーヒーメーカーをおすすできる方についてまとめてみました。
- 手軽に美味しいコーヒーを飲みたい方
- タッチパネル操作にこだわらない方
- コスパ重視でエスプレッソマシンをお探しの方
- マグニフィカスタートのデザインが好みの方
- スペシャルティモードを使用したい方
- 新しいモデルのエスプレッソマシンが欲しい方
まとめ
ここまで、デロンギの「マグニフィカS」について解説してきましたが、最後に「マグニフィカS」の特徴を改めてまとめておきます。
- コーヒー豆を挽く音が少しうるさい
- ミルクをスチームする力がやや弱い
この記事があなたのエスプレッソマシーン選びの参考になれば幸いです。
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。