肌寒い季節になり、温かいコーヒーの香りが恋しい毎朝ですね。皆さんは、スターバックスの朝の習慣がこの冬、大きく様変わりしたことにお気づきでしょうか。これまで長きにわたって私たちコーヒー好きの朝を支えてくれた「サイズアップモーニング」が終了し、2025年11月14日から、装いも新たな朝の新サービス「Good Start Morning(グッド スタート モーニング)」が始まっています。
「いつものようにサイズアップしようと思ってレジに行ったら、画面が変わっていて戸惑った」「どのメニューが得になるのか分からなかった」という経験をされた方も多いかもしれません。実は私自身も初日の朝、いつもの感覚で注文しようとして「あれっ?」と少し焦ってしまいました。
この新サービスは、以前のような「ドリンクの量が増える」仕組みではなく、「お会計がお得になる」という新しいアプローチに変わっています。この変化は、単なる制度変更というだけでなく、私たちの朝の楽しみ方やメニュー選びにも新しい風を吹き込んでくれています。今回は、新しくなった割引ルールや対象メニューの魅力、そして気になる土日祝日の利用可否について、私が実際に店舗で体験してきた情報を交えながら、徹底的に深掘りして整理しました。
- サイズアップ終了に伴う新サービス「40円引き」の具体的な仕組みとメリット
- 開店から午前11時までの厳格な時間ルールと、土日祝日の実施状況
- 新対象メニュー「ベーグル」や話題の「トリュフスープチーノ」の実食レビュー
- ダイエット中の「根菜チキン サラダラップ」活用法と、最強コスパ「ワンモアコーヒー」の現在
スタバのモーニングは「Good Start Morning」へ!何時まで?

これまで私たちは、対象フードとドリンクをセットで購入することで「1サイズアップ無料(ショート価格でトールが飲める)」という、ボリューム重視の恩恵を受けてきました。しかし、スターバックスの朝は2025年の冬、大きな転換期を迎えました。
まずは、現在実施されているサービスの概要と、もっとも重要な「時間」のルールについて、勘違いしやすいポイントを含めて詳しく解説します。
【重要なお知らせ:サイズアップの終了】
長らく親しまれた旧サービス「サイズアップモーニング」は、2025年11月13日をもって完全に終了しました。現在は、レジで「サイズアップでお願いします」と伝えても、以前のようなサイズ変更の特典は受けられませんのでご注意ください。
新サービスは「40円引き」の割引制度
2025年11月14日から華々しくスタートした「Good Start Morning(グッド スタート モーニング)」は、サイズが変わるのではなく、お会計から直接値引きされるシステムに生まれ変わりました。
具体的な特典内容は以下の通りです。非常にシンプルですが、計算方法が少し異なります。
| 利用形態 | 特典内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 店内飲食(イートイン) | セット価格から 40円引き | 消費税10%適用後、総額から40円が引かれます。 |
| テイクアウト(持ち帰り) | セット価格から 39円引き | 消費税8%適用後、総額から39円が引かれます。 |
「量が無料で増える」という以前のボリューム重視の特典から、「支払額が安くなる」というシンプルで分かりやすい特典へとシフトしました。これまでのサイズアップ制度では、「トールサイズだと多すぎて飲みきれない」「ショートサイズで少し安くしてほしい」という声も少なからずあったかと思います。今回の変更により、ショートサイズで十分という方や、特定のサイズ(例えばグランデやベンティ)にこだわりたい方にとっても、一律でメリットを感じやすい公平なシステムになったと言えるでしょう。
なお、現在発表されている実施期間は2025年11月14日(金)〜12月25日(木)のクリスマスシーズンまでとされています。ただし、これまでのスタバのキャンペーン傾向を見ると、好評であれば期間が延長されたり、第2弾として継続されたりする可能性も十分にあります。まずはこの冬、今のうちに存分に活用しておきましょう。
開店から11:00まで!土日も毎日開催
サービスの利用時間は、制度が変わっても以前と同じく「開店(OPEN)〜午前11:00」までです。
この「11:00」というデッドラインは、飲食業界における「ランチタイムへの切り替え」のタイミングであり、非常に厳格に運用されています。1分でも過ぎて11:01になってしまうと、レジのシステムが自動的に切り替わり、割引が適用されなくなってしまいます。
私自身、以前に「10:58」にお店に駆け込んだことがあるのですが、前のお客様の注文が長引いてしまい、自分の会計時には11:02になってしまったという苦い経験があります。あの時の悔しさは忘れられません。皆さんはそうならないよう、どんなに遅くても10:45頃までにはレジの列に並んでおくことを強くおすすめします。
また、店舗の開店時間は立地によって大きく異なります。
- ビジネス街や駅ナカ店舗:朝6:30や7:00オープン(出勤前の利用に最適)
- ショッピングモール内店舗:朝10:00オープン(サービス時間は実質1時間のみ)
そして、最も嬉しいニュースは、このサービスが平日限定ではなく、土日祝日を含めて「毎日」実施されているという点です。
日本の喫茶店モーニングや飲食店のランチサービスには「平日限定」という縛りがあることが多いですが、スタバは違います。平日の慌ただしい出勤前に気合を入れる一杯としてはもちろん、休日の朝に少し遅く起きて、読書をしながらゆっくり過ごすブランチとしても利用できるのです。「平日は仕事でスタバに行けない」という方でも、週末にゆっくりとお得な朝食を楽しめるのは、私たちユーザーにとって非常に大きな魅力と言えますね。
新モーニングの対象メニューと仕組み

「Good Start Morning」へのリニューアルに伴い、対象となるフードやドリンクのラインナップも刷新されました。特に注目なのは、冬という季節感を意識した特別なメニューや、これまで対象外だったスープ類が含まれている点です。
対象ドリンクとトリュフスープチーノ
今回の対象ドリンクは、定番のドリップコーヒーやラテに加え、冬の朝にぴったりの温かいスープも選べるようになっています。公式に発表されている対象ドリンクは以下の8種類です。
| カテゴリー | 対象メニュー | 特徴とおすすめポイント |
|---|---|---|
| スープ | トリュフ スープチーノ (Shortのみ) | 黒トリュフの芳醇な香りが広がる濃厚なスープ。スプーンを使わずに飲める設計で、寒い朝の「ごちそう」として最適。 |
| コーヒー | ドリップ コーヒー カフェ ミスト | スタバの王道。ドリップと、スチームミルクを加えた優しいミスト。これらは「ワンモアコーヒー」の対象でもあります。 |
| ラテ類 | スターバックス ラテ ソイ ラテ オーツミルク ラテ アーモンドミルク ラテ ディカフェ ラテ | 植物性ミルクやカフェインレスも対象。健康志向の方や、牛乳が苦手な方にも嬉しい幅広い選択肢です。 |
この中で私が特筆したいのは、やはり「トリュフ スープチーノ」でしょう。
これはコーヒーではありませんが、カプチーノのようにフォームミルク(泡)が乗った、非常に口当たりの滑らかなスープです。一口飲むと、黒トリュフの香りが鼻に抜け、まるで高級レストランの前菜をいただいているような贅沢な気分になります。コーヒーチェーンでこれほど本格的なスープが、しかも手軽に飲める(スプーン不要でカップのまま飲めます)というのは驚きです。カフェインを控えたい朝や、身体の芯から温まりたい日には、間違いなくベストな選択肢になるはずです。
対象フード4選:ベーグルからドーナツまで
セットの対象となるフードは、現在4種類がラインナップされています。以前のラインナップ(ソーセージマフィンなど)とは異なり、今回はもちもち食感の「ベーグルサンド」が主力となっているのが特徴です。
1. ベーコンエッグチーズ ベーグルサンド
これが今回のモーニングの主役と言っても過言ではありません。もっちりとした噛みごたえのあるプレーンベーグルに、香ばしいベーコン、ふんわりとした卵、そしてコクのあるチーズが挟まれています。シンプルながらも「朝食に求められる要素」が全て詰まっており、腹持ちも抜群です。
2. ストロベリー&クランベリー ベーグルサンド
こちらは打って変わって、スイーツ感覚で楽しめる一品です。ベリーの甘酸っぱさが練り込まれたベーグルに、濃厚なクリームチーズがサンドされています。温めてもらうとクリームチーズが少し溶け出し、コーヒーとのペアリングが最高になります。甘い朝食がお好きな方におすすめです。
3. あらびきソーセージパイ
旧モーニングサービスから唯一の続投となった実力派です。何層にも重なったサクサクのパイ生地と、パキッとした歯ごたえのソーセージ。ジュワッと溢れ出る肉の旨味は、酸味のあるドリップコーヒー(パイクプレイスローストなど)と合わせることで、脂っぽさが中和され、無限に食べられそうな美味しさです。
4. シュガードーナツ
こちらも定番中の定番。もっちりとしたイースト生地に、シャリッとしたグレーズ(砂糖衣)がかかっています。最も価格が手頃で、シンプルに糖分補給ができるため、頭を働かせたい朝のエネルギー源として優秀です。
これら4つのフードの中から1つと、先ほどの対象ドリンクを1つ選び、同じ会計で同時購入することで、自動的に40円(または39円)が割り引かれます。
モバイルオーダーとテイクアウトの注意点
ここで一つ、現代のスタバ利用において最も気をつけなければならない「落とし穴」についてお話しします。
【注意】モバイルオーダーは対象外の可能性大
多くの情報源やこれまでのキャンペーンの傾向として、Good Start Morningのセット割引は「レジでの対面注文」のみ適用されるケースがほとんどです。
スタバのモバイルオーダーシステムは非常に便利ですが、期間限定の複雑なセット割引(AとBを組み合わせるとX円引き、といった処理)には対応していないことが多いのです。「確実に割引を受けたい」「損をしたくない」という場合は、横着せずにレジに並んで、店員さんに直接注文することを強く推奨します。
また、テイクアウト(持ち帰り)での利用ももちろん可能です。その場合、軽減税率制度により消費税率が8%となるため、割引額はシステム上の計算で39円となります。
「たった1円の差?」と思われるかもしれませんが、消費税の計算ロジックに基づいた正しい処理ですのでご安心ください。店内でゆっくり過ごす時間がない時でも、オフィスや自宅にお得に持ち帰って、自分のペースで朝食を楽しめるのは、忙しい現代人にとって非常に助かるサービスですよね。
ダイエットやワンモアコーヒーの活用術

「割引も魅力的だけど、ベーグルやパイはカロリーが気になる…」「もっとたくさんコーヒーを飲みたい」という方に向けて、一歩進んだ「通な」活用術をご紹介します。
ダイエット派は「根菜チキン サラダラップ」
新サービスの対象フードは、ベーグルやパイ、ドーナツなど、比較的しっかりとした炭水化物が中心です。「朝はもっとヘルシーに済ませたい」「ダイエット中で糖質をコントロールしている」という方には、あえて40円引きの対象メニューを選ばず、別の選択肢を取ることを提案します。
私がダイエット中や、前日に食べすぎてしまった翌朝によく選ぶのが「根菜チキン サラダラップ」です。
根菜チキン サラダラップの栄養価(目安)
- 熱量:約203kcal
- タンパク質:約9.6g
- 特徴:ごぼう、レンコン、人参などの根菜がたっぷりで、ゴマドレッシングの風味が食欲をそそります。
公式の栄養成分情報を参照しても、カロリーは約200kcalと非常に低く抑えられています。(出典:スターバックス コーヒー ジャパン『エネルギー・アレルゲン・原料原産地情報』)
根菜特有のシャキシャキ・ボリボリとした食感は、自然と咀嚼(そしゃく)回数を増やしてくれます。これにより満腹中枢が刺激され、数値以上の満足感が得られるのです。Good Start Morningの40円引きは適用されませんが、数十円の割引よりも、自身の健康管理やボディメイクを優先したい日は、迷わずこちらを選ぶのが賢明な判断と言えるでしょう。
ワンモアコーヒーで1日をお得に
モーニングの制度が変わっても、スターバックスを利用するなら絶対に知っておきたい最強のコスパ制度「One More Coffee(ワンモアコーヒー)」は健在です。
これは、対象の「ドリップコーヒー」または「カフェミスト」を1杯目として購入すると、その日の営業終了までなら、2杯目を驚くような特別価格でおかわりできるという魔法のようなレシートクーポンです。
| 対象ドリンク | 2杯目の価格 (通常支払い) | 2杯目の価格 (Web登録済スタバカード支払) |
|---|---|---|
| ドリップコーヒー | 186円〜190円 | 128円(持ち帰り) 130円(店内) |
| カフェミスト | 240円〜245円 | 182円(持ち帰り) 185円(店内) |
この制度の凄いところは、1杯目と2杯目で店舗を変えても良いという点です。
例えば、朝の出勤前に職場の近くのスタバで「Good Start Morning」を利用し、40円引きでドリップコーヒーとベーグルを楽しむ。そして仕事を終えた夕方や、営業回りの休憩中に別の店舗へ立ち寄り、朝のレシートを提示して130円で2杯目のコーヒーを飲む。
この「モーニング割引 × ワンモアコーヒー」のコンボを使えば、1日を通したカフェ代を劇的に抑えつつ、充実したコーヒーライフを送ることができます。サイズアップはなくなりましたが、この「ワンモア」がある限り、スタバのコスパは依然として高い水準にあると私は考えています。
まとめ:2025年冬のスタバモーニング活用法

2025年11月、長年続いた「サイズアップ」が終了し、スタバのモーニングは「Good Start Morning」へと生まれ変わりました。最後に、これまでのポイントを整理して、明日からの活用法をシミュレーションしてみましょう。
- 現在は「40円引き」:サイズアップモーニングは終了しています。「量が勝手に増える」ことはもうありません。
- 期間と時間:まずは12月25日までの期間限定予定。毎日開店から11:00までが勝負の時間です。
- メニューの進化:寒い朝には「トリュフスープチーノ」、しっかり食べたい朝は「ベーグルサンド」がおすすめ。
- 賢い使い分け:お得さを取るなら対象セット、ヘルシーさを取るなら「根菜チキン サラダラップ」(対象外)を選びましょう。
制度は変わりましたが、朝の澄んだ空気の中でコーヒーの香りに包まれる、あのスターバックスならではの心地よい時間は変わりません。40円という割引はささやかに見えるかもしれませんが、毎日積み重ねれば大きな節約になりますし、何より「朝から良いスタートを切れた(Good Start)」という心理的な充実感はプライスレスです。
ぜひ、新しくなった「Good Start Morning」を賢く活用して、この冬も素敵な一日のスタートを切ってくださいね。私も明日の朝は、熱々のトリュフスープチーノで温まろうと思います。














