「淹れたてのコーヒーが、気づいたら冷めていた…」
仕事や家事に集中していると、せっかく淹れたホットコーヒーがいつの間にか冷たくなっていることはありませんか?
「温め直せばいいや」と電子レンジに入れたら、なんだか苦くてまずくなった経験がある方も多いはず。
【結論】温め直すなら湯煎で5〜7分かけてゆっくり。電子レンジなら200Wで30秒ずつ。でも一番のおすすめは「そもそも冷まさないこと」です。
この記事では、バリスタ経験のある筆者が「冷めたコーヒーを美味しく温め直す方法」と「そもそも冷めないようにする工夫」を詳しく解説します。
コーヒーを温め直すと味が落ちる理由
まず、なぜコーヒーを温め直すと味が落ちるのかを理解しておきましょう。
香り成分(アロマ)が飛んでしまう
コーヒーの美味しさの約70%は「香り」で決まると言われています。
加熱すると、この香り成分が空気中に蒸発してしまいます。特に急激な温度上昇では、一気にアロマが抜けてしまうのです。
酸化が進む
コーヒーは淹れた瞬間から酸化が始まります。
温め直しで再び熱を加えると、酸化反応がさらに加速。結果として、嫌な酸味や渋みが強くなってしまいます。
水分が蒸発して煮詰まる
温め直しで水分が蒸発すると、コーヒーが「煮詰まった」状態に。
濃くなりすぎて苦味が際立ち、バランスの悪い味わいになります。
結論:温め直しは「味を損なう行為」だと認識しておきましょう。
それでも温め直すなら、できるだけダメージを減らす方法を選ぶことが大切です。
【バリスタ推奨】湯煎で温める方法
コーヒーを温め直すなら、湯煎(ゆせん)がベストです。
湯煎とは、お湯を使って間接的に温める方法。直接火にかけないため、温度が急上昇せず、コーヒーへのダメージを最小限に抑えられます。
湯煎の手順
- 鍋にお湯を沸かし、火を止める – 沸騰したら火を止め、2〜3分待って約80℃まで下げます
- 耐熱容器にコーヒーを移す – ガラスサーバーや耐熱カップがおすすめ
- お湯の中に容器ごと入れる – 容器の半分〜2/3くらいがお湯に浸かるように
- 5〜7分かけてゆっくり温める – 途中で優しくかき混ぜると均一に温まります
- 60〜65℃になったら取り出す – 指を入れると熱く感じる程度が目安
バリスタのワンポイント
私がカフェで働いていた頃、どうしても温め直しが必要な場面では必ず湯煎を選んでいました。
「7分もかかるの?」と思うかもしれませんが、この「ゆっくり」が大事なんです。
急いで温めると、せっかくのコーヒーが台無しになってしまいます。温め直す時間がないなら、新しく淹れ直した方がいいでしょう。
電子レンジで温める場合のコツ
「湯煎は面倒…」という方のために、電子レンジで温める場合のコツもお伝えします。
ただし、電子レンジはおすすめしません。理由は以下の通りです。
- 温度ムラができやすい
- 急激に熱くなり、香りが飛ぶ
- 突沸(爆発)の危険がある
それでも電子レンジを使う場合は、次のポイントを守ってください。
電子レンジで温める手順
- ワット数を最低に設定(200〜500W)
- 30秒ずつ加熱する
- その都度かき混ぜて温度を確認
- 「ぬるめ」で止める(60℃が目安)
絶対にやってはいけないこと
- オート機能は使わない – 一気に加熱されて味が落ちます
- 1分以上の連続加熱はNG – 突沸の危険があります
- 缶やペットボトルのまま温めない – 必ず耐熱容器に移してください
私の正直な意見:電子レンジで温めるくらいなら、アイスコーヒーとして飲んでしまう方がマシです。
そもそも冷めないようにする工夫
温め直しを避ける一番の方法は、コーヒーを冷まさないこと。
プロのバリスタが実践している「冷めにくくする工夫」を紹介します。
1. カップを事前に温めておく
カフェでは必ずやっている基本テクニック。
お湯を注いでカップを温めてから、コーヒーを入れます。これだけで、コーヒーの温度が15〜20分長持ちします。
やり方:
- カップに熱湯を注ぐ
- 1分待つ
- お湯を捨ててコーヒーを注ぐ
2. 飲める量だけ淹れる
「たっぷり淹れて後で飲もう」は失敗のもと。
コーヒーは淹れてから30分以内が美味しい時間帯。飲みきれる量だけ淹れるのがベストです。
3. 厚みのあるカップを使う
薄いカップは熱がすぐ逃げます。
厚みのある陶器製のマグカップを使うと、温かさが長持ちします。ガラス製よりも陶器製がおすすめ。
4. 蓋付きのタンブラーを活用する
デスクワーク中にコーヒーが冷めがちな方は、蓋付きタンブラーが最強。
真空断熱タイプなら、2〜3時間は温かさをキープできます。
温かさをキープする便利グッズ
「どうしても冷めてしまう」という方向けに、便利なグッズを紹介します。
コーヒーウォーマー(1,500〜3,000円)
カップを置くだけで保温できるプレート型の器具。
USB給電タイプならオフィスでも使えます。40〜55℃をキープできるものが多いです。
使用上の注意:30分以上の保温は煮詰まりの原因になるため、1時間以内に飲み切りましょう。
真空断熱マグ(2,000〜5,000円)
サーモスやタイガーの真空断熱マグは、2〜3時間保温可能。
蓋をしておけば、香りも逃げにくいのでおすすめです。
ステンレスタンブラー(1,500〜4,000円)
持ち運びにも便利な万能タイプ。
コンビニコーヒーをそのまま入れられるサイズを選ぶと、活用の幅が広がります。
まとめ
コーヒーの温め直しは、どうしても味が落ちてしまいます。
ただ、正しい方法を選べば、ダメージを最小限に抑えることは可能です。
この記事のポイント:
- 温め直すなら湯煎がベスト(5〜7分かけてゆっくり)
- 電子レンジは最終手段(200〜500Wで30秒ずつ)
- そもそも冷まさない工夫が大事(カップを温める、飲める量だけ淹れる)
- 便利グッズを活用する(コーヒーウォーマー、真空断熱マグ)
一番のおすすめは、「温め直しが必要ない状態を作ること」。
飲みきれる量を淹れて、温かいうちに楽しむ。それがコーヒーを最も美味しく飲む方法です。
でも、冷めてしまった時は湯煎でゆっくり温め直して、最後まで美味しく飲んでくださいね。














