【挽き方】コーヒー豆の5種類の挽き目について解説

コーヒー豆を挽くところから自分でやってみたい

淹れ方ごとのおすすめの挽き目があるから紹介するね

自宅で本格的なコーヒーを飲みたいなら、ぜひ挽きたての豆を使ってコーヒーを淹れてみてください。

いつもより手間を掛けてコーヒーを淹れることで、味わいや香りを一層楽しめると思いますよ。

この記事では、挽き目による味わいの違いや、おすすめの淹れ方について解説しています。

記事を書いた人

喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。

コーヒー豆の挽き目

コーヒーの香りや味わいは、コーヒー粉から抽出された成分によって決まってきます。

挽き目の細かさで抽出できる成分や濃度が変わるため、淹れ方に合わせて最適な挽き目をチョイスする必要があります。

コーヒー豆の挽き目の種類は、

  • 極細挽き
  • 細挽き
  • 中細挽き
  • 中挽き
  • 粗挽き

の5種類があり、抽出の仕方や味わいを変えたいときに調整を行います。

一般的に細かく挽くほど、コーヒーの成分が抽出しやすいですが雑味も出てくるので抽出時間を短めに、粗いものほど成分が出にくい分、抽出に時間を掛ける傾向があります。

それでは、抽出の仕方で一般的なものから順番に解説していきます。

ドリップで入れるなら中細挽き

5種類の挽き目の中で真ん中の粒度である中細挽きは、ドリップコーヒーを淹れる時に最適な挽き目となっています。

ドリップコーヒーは2分30秒〜3分を目安として抽出を行うのがスタンダードで、お湯の通過時間を考慮して中細挽きを選択することが多いです。

市販されているコーヒー粉の粒度も中細挽きが多いので、迷ったときは中細挽きがおすすめ。

フレンチプレスなら中挽き

約4分掛けて抽出を行うフレンチプレスには、中挽きの挽き目がスタンダードです。

お湯に接している時間が長い分、雑味が出やすくなるところを挽き目を荒くすることで余計な成分を出にくくしています。

他に中挽きにおすすめの淹れ方としては、サイフォンやネイルドリップなど、じっくり抽出する淹れ方に適しています。

水出しコーヒーなら細挽き

コーヒーの抽出にお湯ではなく水を使用する水出しコーヒーでは、細挽きの挽き目がスタンダードです。

水でも成分が十分に出てくるように細かく挽くことが多く、6〜8時間掛けて抽出を行います。

じっくりと成分を引き出すことで、氷を入れてもコーヒーのコクや苦味をしっかりと感じられるコーヒーに仕上がります。

エスプレッソマシンなら極細挽き

挽き目の一番細かい極細挽きは、エスプレッソマシンに適した挽き目です。

ゆっくり抽出すると雑味が出てくるため、20〜30秒ほどの短時間で抽出を行います。

短時間でも成分がしっかりと抽出できるように強い圧力を掛けて一気に抽出します。

旨みやコクが凝縮されたエスプレッソは、ストレートで飲むだけでなくラテにも使われます。

パーコレーターなら粗挽き

挽き目の最も粗い粗挽きは、バーコレーターに適した挽き目です。

あまり聞きなれない淹れ方だとは思いますが、主にアウトドアで人気の抽出方法になっています。

コーヒー粉が粗いので、抽出時間は長めになっていて、ワイルドな味わいに仕上がる傾向があります。

コーヒー豆を挽く時の3つのポイント

美味しいコーヒーを淹れるために、コーヒー豆を挽く時のポイントを3つご紹介します。

必要な分量のみ挽く

コーヒーは粉の状態にすると酸化が一気に進むため、抽出を行う分だけコーヒー豆を挽くようにしましょう。

ちなみに、粉の状態にしてから約10日までが飲み頃になり、その後は風味や味わいが落ちてしまいます。

コーヒー豆自体も賞味期限があるので、正しい保管方法でなるべく鮮度を保つようにしましょう。

コーヒー粉の粒度に注意

コーヒーミルを使用してコーヒー豆を挽く時には、均一な粒度で挽けているかを確認してください。

粒度が揃っていないとコーヒーの味にブレが生じやすく、再現性が低くなります。

安価な製品を避けたり、手引きのミルであればハンドルを回す速度を一定にするなど調整をしてみてください。

コーヒーミル選びは慎重に

コーヒーを挽くにはコーヒーミルが必要不可欠です。

手動や電動のものがありますが、予算や使用頻度に合わせて慎重に検討する必要があります。

初めてのコーヒーミルの選び方について今後まとめた記事を執筆しますので、完成次第こちらで案内を致します。

まとめ

ここまでコーヒー豆の挽き目に合った淹れ方について解説してきました。

豆から淹れるコーヒーは味だけでなく香りもよく、手間を掛けた分一層おいしく感じられるのではないでしょうか。

コーヒーは奥深い世界なので、豆の挽き方だけでなく道具やお湯の温度などこだわれる部分がたくさんあります。

バリスタが思う美味しいコーヒーの淹れ方を解説した記事もありますので、気になる方はチェックしてみてください。