お酒を飲みすぎた翌朝、頭痛や吐き気でつらい…そんなとき「コーヒーを飲めば二日酔いが治る」と聞いたことはありませんか?
実は、コーヒーは飲み方次第で二日酔いの症状を和らげることができます。一方で、間違った飲み方をすると逆効果になることも。
この記事では、バリスタとして10年以上コーヒーに携わってきた筆者が、二日酔いにコーヒーが効く理由と、正しい飲み方を詳しく解説します。
二日酔いにコーヒーが効くと言われる3つの理由

カフェインが頭痛を和らげる
二日酔いの頭痛は、アルコールの代謝物「アセトアルデヒド」が血管を拡張させることで起こります。
コーヒーに含まれるカフェインには、血管を収縮させる作用があります。そのため、拡張した血管を元に戻し、頭痛を和らげる効果が期待できるのです。
筆者の体験談
私自身、飲み会の翌朝にコーヒーを1杯飲むと、30分ほどで頭痛が軽くなることを実感しています。ただし、これは適量を守った場合の話。飲みすぎは逆効果です。
利尿作用でアセトアルデヒドを排出
カフェインには利尿作用があり、尿の量を増やします。
アセトアルデヒドは尿と一緒に体外へ排出されるため、コーヒーを飲むことで二日酔いの原因物質を早く体から出すことができるのです。
肝臓の機能をサポート
複数の研究で、コーヒーを習慣的に飲む人は肝機能の指標が良好であることがわかっています。
ただし、これは二日酔いのような急性症状に即効性があるわけではありません。普段からコーヒーを飲むことで、肝臓の働きを良い状態に保てる可能性があるということです。
二日酔いにコーヒーが逆効果になる3つのケース

吐き気がひどいとき
コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸は、胃酸の分泌を促進します。
二日酔いで胃が荒れているときにブラックコーヒーを飲むと、さらに胃が刺激されて吐き気が悪化することがあります。
筆者のNG体験
以前、二日酔いでムカムカしているのに「コーヒーで目を覚まそう」とブラックを飲んだところ、30分後にさらに気持ち悪くなりました。吐き気があるときは絶対に避けてください。
脱水状態のとき
アルコールには利尿作用があるため、飲み会の翌朝は体が脱水状態になっていることが多いです。
この状態でカフェインを摂ると、さらに利尿作用が働いて脱水が進み、血液中のアセトアルデヒド濃度が高くなります。結果として、二日酔いの症状が悪化する可能性があるのです。
睡眠不足のとき
カフェインは覚醒作用があるため、眠気を覚ます効果があります。
しかし、二日酔いで体力が消耗しているときに無理に目を覚まそうとすると、疲労が蓄積して回復が遅れることがあります。
バリスタが教える二日酔いに効くコーヒーの飲み方5つ

1. まず水分補給を済ませてから飲む
最重要ポイントです。
コーヒーを飲む前に、必ずコップ2杯(約400ml)の水かスポーツドリンクを飲んでください。
これにより脱水状態が改善され、コーヒーの利尿作用で体が脱水になるリスクを減らせます。
| 順番 | 飲むもの | 量の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 水・スポーツドリンク | 400ml |
| 2 | コーヒー | 150ml(1杯) |
| 3 | 水 | 200ml |
2. ミルクを入れてカフェオレにする
ブラックコーヒーは胃への刺激が強すぎます。
牛乳や豆乳を加えることで、胃の粘膜を保護しながらカフェインを摂取できます。コーヒーとミルクを1:1で混ぜたカフェオレがおすすめです。
バリスタのコツ
温めた牛乳を使うと胃に優しく、消化もスムーズです。冷たい牛乳は胃を冷やしてしまうので避けましょう。
3. 浅煎り〜中煎りの豆を選ぶ
深煎りのコーヒーは苦味が強く、胃への刺激も強くなります。
二日酔いの朝には、酸味のある浅煎りや中煎りの豆を選びましょう。クロロゲン酸も多く含まれるため、健康効果も期待できます。
おすすめの豆
- エチオピア(フルーティーで胃に優しい)
- コロンビア(バランスが良く飲みやすい)
- グアテマラ(マイルドな酸味)
4. 飲む量は1杯(150ml)まで
コーヒーの飲みすぎは逆効果です。
カフェインの過剰摂取は脱水を促進し、心拍数の上昇や不安感を引き起こすことがあります。
具体的な目安
- 1回に飲む量:150ml(コーヒーカップ1杯)
- 飲むタイミング:朝食後
- 1日の上限:2杯まで
5. 朝食を食べてから飲む
空腹時にコーヒーを飲むと、胃酸過多で胃が荒れます。
軽い朝食を食べてからコーヒーを飲むようにしましょう。
二日酔いの朝におすすめの朝食
- お粥(消化が良い)
- バナナ(糖分とカリウム補給)
- 味噌汁(塩分と水分補給)
- 卵料理(タンパク質で肝臓をサポート)
コーヒーよりも効果的?二日酔いに効く飲み物

コーヒーだけに頼らず、他の飲み物も組み合わせると効果的です。
経口補水液・スポーツドリンク
脱水改善に最も効果的です。水分と電解質(ナトリウム、カリウム)を同時に補給できます。
しじみの味噌汁
しじみに含まれるオルニチンが肝臓の働きを助けます。温かい味噌汁は胃にも優しいです。
トマトジュース
リコピンには抗酸化作用があり、アルコールで発生した活性酸素を除去する効果が期待できます。
果汁100%ジュース
ビタミンCや糖分を補給できます。特にオレンジジュースやグレープフルーツジュースがおすすめです。
二日酔いのとき避けるべきNG行動

NG1: 迎え酒
「迎え酒で二日酔いが治る」は都市伝説です。アルコールを追加すると肝臓への負担が増え、症状が長引きます。
NG2: 熱いお風呂・サウナ
発汗で脱水が進み、血圧変動で体調が悪化するリスクがあります。ぬるめのシャワー程度にしておきましょう。
NG3: 激しい運動
体力を消耗し、回復が遅れます。軽い散歩程度にとどめてください。
NG4: 揚げ物・辛いもの
胃に負担がかかるため、消化の良い食事を心がけましょう。
まとめ
二日酔いにコーヒーは、正しい飲み方をすれば効果的です。
コーヒーを飲む前にやること
- 水かスポーツドリンクを400ml以上飲む
- 軽い朝食を食べる
コーヒーの飲み方のポイント
- ミルクを入れてカフェオレにする
- 浅煎り〜中煎りの豆を選ぶ
- 1杯(150ml)までにする
- 朝食後に飲む
避けるべきケース
- 吐き気がひどいとき
- 脱水状態のとき
- 睡眠不足のとき
二日酔いの一番の予防は「飲みすぎないこと」です。自分の適量を知り、楽しいお酒ライフを過ごしてくださいね。
おいしいコーヒーで気持ちの良い朝を
二日酔いの朝でも、正しい飲み方をすればコーヒーは頼もしい味方になります。
上田珈琲研究所では、胃に優しい浅煎り〜中煎りのスペシャルティコーヒーを厳選してお届けしています。エチオピアやコロンビアなど、二日酔いの朝にもおすすめの豆を取り揃えました。











