「おいしいコーヒーの味や香りについて知りたい」
コーヒーの味は、豆の種類・焙煎具合・抽出方法など複数の要素の掛け合わせで決まります。
さらに最近では、農園ごとにこだわりのある豆を栽培する「シングルオリジン」という流行もあり、コーヒー豆の種類が増えて楽しみ方も多様化しています。
そんな中、自分に合ったおいしいコーヒーを見つけるためには、コーヒーの味や香りの基本となる要素を理解しておく必要があります。
この記事では、コーヒーの基本となる味の要素や、好みのコーヒーの見つけ方について分かりやすく解説しています。
タップできる目次
コーヒーのおいしさって?
コーヒーのおいしさは一体どのように感じるのでしょうか?
人間の味覚は5つ
我々の味覚は、甘み・酸味・塩味・苦味・旨みの5つの要素を感じ取ることができます。
コーヒーでは、苦味・酸味・甘味が感じられると言われており、その感度としては苦味→酸味→甘味の順になっています。
そのため、「苦味」と「酸味」のバランスでコーヒーの味わいが表現されることが多く、濃度を考慮すると以下のグラフのように整理できます。
- 苦味:味に複雑さや締まりを持たせてくれる要素となり、深煎りのコーヒー豆やカネフォラ種ロブスタのコーヒー豆は特に苦味を感じやすい傾向にあります。
- 酸味:フルーティーで上品な酸味は、浅煎りのコーヒー豆やアラビカ種のコーヒー豆で特に酸味を感じやすいとされています。
- 濃度:同じ量のコーヒー豆を使用する場合、細かく挽くことで濃度が高くなり、粗く挽くことで濃度が低くなることで後味に影響します。
自分がおいしいと感じるコーヒーの特徴を把握しよう
コーヒーの香りの成分は800種類を超える
コーヒーの味わいは、味覚だけでなく嗅覚でも感じ取ることができます。
コーヒーを淹れる過程で感じられる香りは、フレグランス・アロマ・フレーバーの3つに分けられます。
- フレグランス:パッケージを開けたり、豆を挽くことで感じられるコーヒー粉の香りをフレグランスと言います。
- アロマ:コーヒー粉と熱湯が触れた時にコーヒーに含まれる成分が液体から気体に変化、淹れたてのコーヒーの香りをアロマと言います。
- フレーバー:コーヒーを口に含んだ時に鼻に抜けていく香りと味わいをフレーバーと言います。
豆に含まれる成分が焙煎をすることにより化学反応を起こし、香気成分を形成。
今まで800種類以上の香気成分が報告されていますが、未だ全てが解明されているわけではありません。
抽出方法による質感の違い
コーヒーを飲む際に感じる質感のことを「マウスフィール」と言い、抽出方法よって質感が異なります。
例えば、ペーパーフィルターは目が細かく油分をカットしてくれるので、サラッとした質感になりやすい傾向にあります。
一方、フレンチプレスだとコーヒーの微粉や油分がカットされにくいので、少しトロッとした質感に仕上がります。
コーヒーを注いだカップの形状によっても感じ方は変わる
おいしいコーヒーとは
筆者が考えるおいしいコーヒーの要素は3つあると考えています。
- 酸味と苦味のバランスが取れていて飲みやすい
- コーヒーを淹れた時の香りの高さ
- フレッシュなコーヒー豆を使っているか
上記の要素を含んだおすすめのコーヒー豆をご紹介します。
筆者のおすすめのコーヒー豆
ここでは、筆者のおすすめのコーヒー豆を紹介していきます。
日本人に馴染みのあるブラジル産のコーヒー豆「ブラジル産サントス No.2」、世界最古のコーヒー豆ブランドとされているエチオピア産のコーヒー豆「サザコーヒー レギュラーコーヒー サザモカ」を是非一度お試しください。
ブラジル産サントス No.2
ブラジルで有名なコーヒーの産地サントス。グレード規格で欠点豆の混入率が最も少ないグレードであるNo2のコーヒー豆を使用。
品質の高い豆を浅煎りで焙煎することで、ブラジルコーヒーの特徴であるナッツのような苦味と甘みだけでなく、柔らかな酸味も引き出している。
サザコーヒー レギュラーコーヒー サザモカ
1969年創業の茨城県で最も有名な喫茶店が作っている「サザコーヒーのエチオピア モカ」です。
お店のオーナーが自ら産地へ行ってコーヒー豆を確かめるほどのこだわりで、Amazonでもおすすめに選ばれています。
浅煎りにされることが多いエチオピアコーヒーですが、深煎りにして甘さを最大限に引き出しています。
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。