ホンデュラス産のコーヒー豆は、日本では知名度が低いですが、中米では最大の生産国なのをご存知でしたか?
ホンデュラスコーヒーは、軽めの口当たりですっきりとした味わいなので飲みやすく、コーヒー初心者の方にもおすすめです。
この記事では、ホンデュラスコーヒーの歴史や味の特徴、おいしい飲み方について解説しています。
- ホンデュラスコーヒーコーヒーの特徴
- ホンデュラスコーヒーコーヒーの味や香りの楽しみ方
- おすすめのホンデュラスコーヒーコーヒーと飲み方
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。
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ホンデュラスコーヒーとは?
ホンデュラスのコーヒーは、2001年頃から本格的に栽培され始めた比較的歴史の浅いコーヒー生産国です。
ホンデュラスは国の名前?
ホンデュラスは国名で、正式名称はホンデュラス共和国で、中央アメリカの中部に位置している国です。
国土は日本の約3分の1で、そのほとんどが山地で平地が20%程度しかありませんが、温暖な気候と火山性の恵まれた土壌からコーヒー豆の栽培に適した環境。
ホンデュラスコーヒーの歴史
ホンデュラスでは、1970年にIHCAFF(ホンデュラス・コーヒー協会)が発足して、高品質なコーヒーの生産が推奨されました。
その後、2001年頃からインフラの整備に伴い本格的にコーヒーの生産が発展し始めたので、コーヒーに関して歴史の浅い国になります。
しかし、2012〜2012年に掛けてコーヒーの木の病気であるさび病が蔓延して深刻な被害を受けました。
それから国家を上げて復興活動を行い2016〜2017年にはコーヒーの生産量世界5位となり、中米最大の珈琲生産国になりました。
ホンデュラスコーヒーの品種・種類
ホンデュラスコーヒーの代表的な品種は4種類あります。
ブルボン種
コーヒー豆は小ぶりですが、芳醇な香りとコクが特徴のコーヒー。
ホンデュラスコーヒーの主流な品種で、アラビカ種を代表する高級豆の一つです。
カトゥアイ種
味のバランスが取れており、軽い味わいなのも特徴。
コーヒー初心者の方にもお勧めできる品種で、ホンデュラスでも収穫量の多いコーヒー豆です。
カトゥーラ種
カトゥーラ種は、豊かな酸味と特徴的な渋みを楽しめるコーヒーです。
ブルボン種の突然変異で生まれたカトゥーラ種は、味わいの違いもありますが、収穫量がブルボン種に比べて多いのが特徴。
ティピカ種
ティピカ種は、華やかで上品な酸味、甘い余韻が特徴のコーヒーです。
世界三大原種であるアラビカ種に属するティピカ種は、歴史が長いですが、生産の難しさから収穫量の少ない品種になっています。
ホンデュラスコーヒーの特徴
中米で最も多く栽培されているホンデュラスコーヒーですが、どんな特徴があるのでしょうか。
軽めの口当たりですっきりとした味わい
ホンデュラスコーヒーは、軽めの口当たりですっきりとした味わいなので、飲みやすく毎日飲んでも飲み飽きないのが特徴。
ホンデュラス国内でも地域ごとに味わいに違いがあるので、飲み比べてみるのもおすすめです。
- コパン:ココアのような甘味とコク
- オパラカ:バランスがよく、ベリーのようなフレーバー
- モンテシージョ:フレッシュな酸味とコク
- コマヤグア:チョコのような香りと甘酸っぱい酸味
- アガルタ:トロピカルフルーツのような風味でチョコのような香り
- エルパライソ:甘みがり柑橘系のフレーバー
コーヒーの味わいや香りについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
ホンデュラス豆の精製方法
コーヒー生豆は、コーヒーチェリーという果実の種を精製することで取り出すことができます。
コーヒーの味わいは、精製方法によって大きく変わると言われており、エチオピアでは水を使用する「ウォッシュド」が主流です。
「ウォッシュド」では、コーヒーチェリーの果実部分を水で洗い流すため、発酵による風味が生成されないため、酸味がシャープに表れやすくなります。
コーヒー豆の精製方法について詳しくまとめている記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
ホンデュラスコーヒーの等級は?
コーヒー豆は農産物のため、他の収穫物と同じように等級を付けています。
国によって等級の付け方は違いますが、ホンデュラスでは栽培地の標高によって評価されます。
ホンデュラスの最高峰の格付けは、ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)です。
名前 | 標高 |
ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG) | 1,200m以上 |
ハイ・グロウン(HG) | 900〜1,200m |
セントラル・スタンダード(CS) | 600〜900m |
おすすめのホンデュラスコーヒーとおいしい飲み方
ここからは、おすすめのホンデュラスコーヒーとおいしい飲み方について解説していきます。
ホンデュラスコーヒーのおいしい飲み方
ホンデュラスは焙煎度合いによって味が大きく変わります。
苦味の出やすい深煎りにしてブレンドとして使うこともできますが、筆者のおすすめは浅煎りです。
ホンデュラスコーヒーの軽やかな味わいを楽しむために、浅煎りのコーヒーを中挽きにして温度の高いお湯で抽出しましょう。
ホットコーヒーの美味しい淹れ方についてまとめた記事があるので、気になる方はチェックしてみて下さい。
おすすめコーヒー豆をご紹介
ここでは、こだわりのあるおすすめのエチオピア産のコーヒー豆について紹介していきます。
COFFEE BREWER(コーヒーブリューワー) コーヒー
パッケージ袋自体にお湯を注ぐことでコーヒーが作れるドリップバッグになっている新しいタイプの商品。
そのため、キャンプやイベントなどアウトドアでホンジュラスコーヒーを楽しめます。
味わいは、中煎りでバランスがよく飲みやすいコーヒーです。
ホンジュラス ラス ボティージャス
コーヒーの国際品評会COE(カップオブエクセレンス)入賞のコーヒー豆。
世界的に認められた高品質な豆で、カシスやマスカットのようなフルーティーな甘さが特徴のスペシャルティコーヒーとなります。
焙煎時に生豆を直接炎に当てる直火焙煎を行なっており、豆の持つ味わいを最大限引き出しています。
直火焙煎は、高度な技術が必要な焙煎方法
コーヒー豆 自家焙煎コーヒーマウンテン ホンジュラス
こちらのホンジュラスコーヒーは、苦味と酸味のバランスの取れた味わいで、飲みやすくなっています。
また、焙煎直後のコーヒー豆を届けてくれるので、フレッシュな味わいと香りが楽しめるのもポイント。
コーヒー豆が300gも入っているので、豆を多めに使うアイスコーヒー用としてもコスパ良くご使用頂けます。