ケニアコーヒーの特徴は?おすすめのコーヒー豆やおいしい飲み方をご紹介

ケニアで生産されたコーヒー豆は品質が高く、独特な味わいから近年注目を集めています。

ケニアのコーヒー豆は、日本への輸入量が少ないため知名度は低いですが、世界規模で見ると人気の高い銘柄です。

ケニアは恵まれた栽培環境だけでなく、品質や流通の管理を国が行なっているのも特徴で、クオリティーの高いコーヒー豆が特徴。

この記事では、ケニアコーヒーの歴史や味の特徴、おいしい飲み方について解説しています。

この記事で分かること
  • ケニアコーヒーの特徴
  • ケニアコーヒーの味や香りの楽しみ方
  • おすすめのケニアコーヒーと飲み方
記事を書いた人

喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。

ケニアコーヒーとは?

日本への輸入量が少ないのでケニア産のコーヒー豆の知名度は低めですが、一体どのような特徴のあるコーヒー豆なのでしょうか。

ケニアは国の名前?

ケニアの正式名称は、ケニア共和国で、アフリカ大陸の東海岸側に位置しています。

国土は日本の約1.5倍ほどの面積があり、谷や高原からなる高低差のある地形が特徴です。

赤道付近かつ標高のある地域はコーヒー豆の栽培に適していてコーヒーベルトとも呼ばれており、ケニアもコーヒーベルトに含まれています。

ケニアコーヒーの歴史

ケニアへのコーヒーの伝来には諸説ありますが、19世紀末ごろに伝わったと記録されています。

近隣国のエチオピアでは17世紀末ごろから記録が残っていることを考えると、ケニアのコーヒーは200年近く遅れていることになります。

とはいえ、コーヒー豆の品質や流通を国が管理することで、ケニア産のコーヒー豆のクオリティーは飛躍的に向上しました。

1934年ごろにはオークション制度による買い付け、1950年には農民に土地の所有権が与えられたことがきっかけとなり、コーヒー豆の栽培は国の主要な産業に発展していきました。

質の上がったケニア産のコーヒー豆の人気は、ヨーロッパから世界に広がり、近年のスペシャルティーコーヒーやコーヒーやサードウェーブのブーム影響を受けて注目を集めています。

ケニアコーヒーも知名度が上がってきている

ケニア産のコーヒー豆の品種・種類

ケニア産のコーヒー豆の品種は主に2種類あります。

  • アラビカ種
  • ロブスタ種

ケニア産の約7割のコーヒー豆はアラビカ種になります。

アラビカ種は、花のような香りと酸味が特徴の品種で世界的にも流通している品種で、スターバックスやタリーズ、カルディでも取り扱われている身近にある品種をケニアでは栽培しています。

ロブスタ種は、病気に強いため栽培しやすい品種。

アラビカ種の2倍のカフェインが含まれていることや、独特な風味とコクからインスタントコーヒーのような加工品に使われることが多いです。

ケニアコーヒーの産地について

ケニアでコーヒー豆を栽培している産地は大きく分けて6つあります。

  • キリニヤガ
  • エンプ
  • ニエリ
  • ルイル
  • チカ
  • メル

上記の農園は、やや傾斜のある土地で水はけの良い赤土で、寒暖差も大きいことからコーヒーの栽培に適しています。

産地によって味の違いもあるため、気になる方は飲み比べてみて下さい。

ケニアコーヒーの特徴

日本ではあまり見かけることのないケニアコーヒーですが、どんな特徴があるのでしょうか。

リッチなフレーバーとバランスの良い味わい

ケニア産の主なコーヒー豆はアラビカ種ですが、その中でも品種改良が行われたSL28・SL34という品種がケニア産の主力品種になります。

SL28は水が少ない環境でも育ち、SL34は高地でも栽培できるように品種改良が行われました。

どちらの品種も、リッチなフレーバーとバランスの良い味わいが特徴のコーヒーとなっています。

28や34は実験した回数

コーヒーの味わいや香りについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。

ケニア豆の精製方法

コーヒー生豆は、コーヒーチェリーという果実の種を精製することで取り出すことができます。

コーヒーの味わいは、精製方法によって大きく変わると言われており、ケニアでは水を使用する「ウォッシュド」ですが、ソーキングと言われる工程も加えられます。

「ウォッシュド」では、コーヒーチェリーの果実部分を水で洗い流すため、発酵による風味が生成されないため、酸味がシャープに表れやすくなります。

コーヒー豆の精製方法について詳しくまとめている記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。

ケニアコーヒーの等級は?

コーヒー豆は農産物のため、他の収穫物と同じように等級を付けています。

国によって等級の付け方は違いますが、ケニアではコーヒー豆のサイズで区別されて取引しています。

AAが最もグレードが高く、7段階で細かく分けられています

グレードコーヒー豆のサイズ
AA17〜18
AB16〜17
C15〜16
E巨大種の豆
TTAA・ABから出た軽量豆
T細かい豆
PB丸豆
ケニア産コーヒー豆の等級

おすすめのケニアコーヒーとおいしい飲み方

ここからは、おすすめのケニアコーヒーとおいしい飲み方について解説していきます。

ケニアコーヒーのおいしい飲み方

ケニアのコーヒー豆が手に入ったらまずはブラックコーヒーで楽しんでみてください。

焙煎によって味わいが変わりますが、おすすめは浅煎りないし、中煎り~深煎りです。

  • 浅煎り:柑橘を思わせるシャープな酸味と深い香りが特徴
  • 中煎り~深煎り:力強い苦みとコク、芳醇な香りが特徴

また、温度によっても感じる味わいが変わるので、淹れたての時との味の変化も楽しんでみて下さい。

温度が下がってくると甘みや酸味を感じやすくなる

ホットコーヒーの美味しい淹れ方についてまとめた記事があるので、気になる方はチェックしてみて下さい。

おすすめコーヒー豆をご紹介

ここでは、こだわりのあるおすすめのケニア産のコーヒー豆について紹介していきます。

コーヒー豆【ヒロコーヒー】フルッタ ケニア 

ケニア産のスペシャルティコーヒーで、ケニアらしいグループフルーツのようなフルーティーな酸味が特徴の浅煎りコーヒー。

兵庫発、関西で人気のコーヒー屋さんのヒロコーヒーは、高品質な生豆を厳選、こだわりの自家焙煎を行っています。

焙煎後8日以内のコーヒー豆が届く

くるや珈琲 ケニアAA 深煎り

浅煎りで酸味を楽しむことが多いケニアですが、深煎りにすると力強いボディ感がでて、アイスコーヒーにもおすすめです。

ケニア産コーヒー豆の最高グレードケニアAAの厳選されたコーヒー豆です。

ケニアではコーヒー豆のサイズで格付けが行われている

ROKUMEI COFFEE CO. (ロクメイコーヒー) 

ケニアを含むアフリカのスペシャルティコーヒー飲み比べセットです。

奈良県で自家焙煎コーヒー『rokumei coffee』は日本の焙煎大会で優勝経験もある実力派。鹿のロゴもかわいいのでギフトにもおすすめです