カフェや喫茶店でスペシャルティコーヒーを取り扱っているお店も増えてきていますが、普通のコーヒーとの違いはどこにあるのでしょうか。
まず、スペシャリティコーヒーとは、コーヒーを分類する上で使われるカテゴリの一つで、栽培から流通まで一貫管理された環境で生産された高品質のコーヒーのことを指します。
そのため、普通のコーヒーとは管理方法が異なり、コーヒー豆の品質だけでなくあじわいにも違いがあります。
この記事では、スペシャルティコーヒーが生まれた背景や、購入する際のポイントなども解説しています。
- スペシャルティコーヒーの概念が分かる
- スペシャルティコーヒーの美味しい淹れ方
- おすすめのコーヒー豆をご紹介
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。
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スペシャルティコーヒーとは?
スペシャリティコーヒーという表現はアメリカが発祥で、1970年代に生まれたと言われています。
どういった背景からスペシャルティコーヒーは生まれたのでしょうか。
スペシャルティコーヒーが生まれた背景は?
コーヒーは昔から世界中で愛されており、アメリカを始めとする先進国では大量消費される時代が続いていました。
そんな中、コーヒー価格の値下げ競争が激しくなり、コストを抑えるために生産者に渡る賃金が低下、そうすることによってコーヒー豆の品質も悪化しました。
コーヒー豆の品質が悪循環で下がっていく過程で、コーヒー豆の品質を上げながら生産者の農園も守り持続的に栽培ができる環境を作り出すスペシャルティコーヒーの概念が生まれたのです。
スペシャルティコーヒーの定義
スペシャルティコーヒーの定義としては、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が公式サイトで定めた判定基準が明記されています。
「消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること」
引用元:日本スペシャルティコーヒー協会
上記の基準を満たすために、協会ではカップ評価で判断を行い、評価の高いものをスペシャルティコーヒーとして一般的なコーヒーと区別しています。
日本スペシャルティコーヒーのカップ評価は、
- クオリティのきれいさ
- 甘さ
- 酸味の特徴評価
- 口に含んだ時の質感
- 風味の特性
- 後味の印象
- バランス
の7つを評価基準にしています。
豆が収穫された地域の特徴(味や香りなど)を持っていることも評価基準になる
また、コーヒー豆は栽培から流通まで徹底した管理をする必要があり、どの農園で収穫された豆なのかを追跡できるようにしておくことも条件に入ります。
「農園からコーヒーカップまで(From Seed To Cup)」というフレーズは、スペシャルティコーヒーを語る上で必要不可欠な共通認識です。
スペシャルティコーヒーの美味しい淹れ方
貴重なスペシャルティコーヒーを美味しく頂くためにも、コーヒーの基本的な淹れ方を知っておく必要があります。
ここでは、フレンチプレスとハンドドリップについて解説していきます。
かんたんで安定した抽出ができるフレンチプレス
フレンチプレスは、挽いたコーヒー粉にお湯を注ぐだけのシンプルな淹れ方です。
そのため、コーヒー豆の持つ味わいを丸ごとストレートに感じることができます。
ハンドドリップと異なる点は、紙のフィルターを使用していないので、コーヒーに含まれる油分も楽しむことが可能。
豆の挽き方によってはとろみも感じられる
フレンチプレスを使ったコーヒーの淹れ方について詳しく解説している記事があるので、チェックしてみてください。
味わいを調整できるハンドドリップ
本格的なコーヒーと言えばハンドドリップを連想する方も多いのではないでしょうか?
というのも、日本のこだわりのあるお店ではほとんどがハンドドリップ式を採用しており、世界中を見ても稀な国です。
自分好みのコーヒーを淹れるにはハンドドリップがおすすめで、紙のフィルターを使用することからスッキリとした味わいになるのも特徴。
スペシャルティコーヒーはどこで購入できるのか?
スペシャルティコーヒーは、コーヒー専門店やカフェ、ネットショップでも購入可能です。
産地によって味わいや香りが異なるので、いくつか試して自分の好みのコーヒーを見つけてみてください。
産地によるコーヒー豆の違いをまとめた記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
おすすめコーヒー豆をご紹介
ここでは、Amazonをはじめとするネットショップで購入できるスペシャルティコーヒーについてご紹介します。
KOUNOU COFFEE
コーヒーの中で最も希少で高価なゲイシャ種、その中でも有名なパナマのゲイシャ種を100%使用しています。
コーヒーとは思えないような華やかなでエレガントな香りと、ハチミツのような甘さがある特別なコーヒーです。
コーヒー好きに一度はチャレンジして飲んでいただきたい一杯となっています。
GINO スペシャルティコーヒー
『香り』をテーマに標高の高い上質なスペシャルティコーヒーを厳選し、ブレンドすることで香りを表現しています。
焙煎日から1ヶ月ほど経ってから本来の香りが楽しめるそうです。
こちらの商品はカフェインレスでカモミールを思わせる優しい香りが特徴。
カフェインが少ないので夜でも飲める
ROKUMEI COFFEE CO.
奈良県発の自家焙煎スペシャルティーコーヒーショップで、焙煎の大会で日本一の経歴を持っている実力派店主のこだわりのコーヒー豆。
深煎り好きにおすすめなスペシャルティコーヒーの深煎り飲み比べセットです。
しっかりとしたコクと独特な味わいがクセになるインドネシアマンデリンとオリジナルブレンドとのセットでプレゼントにも最適。
スペシャルティコーヒーって特別な感じするけど、一体どんなコーヒー?