「全自動のコーヒーメーカーが欲しい」
今回レビューする製品は、ツインバードから発売されているコーヒーメーカーで、豆や粉をセットしてボタンを押すだけで美味しいコーヒーが完成します。
こちらの製品は、ハンドドリップに限りなく近い抽出を目指しており、蒸らしの工程だけでなく、豆の挽き目や抽出するお湯の温度も変更することができます。
この記事では、バリスタとして働いている筆者が「ツインバードのコーヒーメーカー」を使ってみた感想をまとめています。
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「ツインバードのコーヒーメーカー」の口コミについて調査
「ツインバードのコーヒーメーカー」の口コミをネットショッピングサイトやSNSで調査してみました。
ツインバードのコーヒーメーカーには、抽出できる容量ごとに、3杯用(CM-D457)と6杯用(CM-D465)が用意されており、今回は3杯用(CM-D457)についての口コミをまとめました。
大手ショッピングサイトの価格コムでは、評価が5点中4.45点で、同じくAmazonでも4.3点と高評価を得ています。
美味しいコーヒーが簡単に作れるといった意見が多く、批判的な意見としては半年以内の初期不良があったというコメントがいくつか見受けられました。
ふるさと納税の返礼品にも選ばれている
ふるさと納税を9月中にした方が良いという情報を見て…我が家の頼んで良かったものNo. 1は新潟県燕市のツインバード 全自動コーヒーメーカー
— かちいぬちゃん (@kachiinuchan) September 10, 2023
以前はミルで豆挽いて淹れてたけど、セットして放置するだけで出来上がるし何よりコーヒーが美味しいこと家のコーヒーが好きでお外で飲まなくなった pic.twitter.com/fBS78Odk05
コーヒーメーカー、パナソニックの2万くらいのからツインバードのに変えたらびっくりするくらい旨い
— おこじ@Pソルジャー (@okojipsol) September 7, 2024
店で飲むより旨い
2000枚くらいで買えるので、コーヒーメーカー探してる人は、アイムの6を1日ぶん回してぜひ pic.twitter.com/EgtsyDvcCV
ちょうどツインバード(燕三条)のコーヒーメーカー買ったばかり!めちゃくちゃ良い品だしいつか新潟にも行きたい pic.twitter.com/b2V16cBsk7
— かしこ•まり景気の回復12/5千秋楽 (@benzie05) August 30, 2024
全体的に味わいの評価が高く、お手入れの簡単さを評価する声が多かったです。一方、水漏れやミルの初期不良があったというコメントもいくつか見られた。
「ツインバードのコーヒーメーカー」の良い点と気になる点
ツインバードのコーヒーメーカーには、抽出できる容量ごとに、3杯用(CM-D457)と6杯用(CM-D465)が用意されています。
今回は3杯用(CM-D457)を使って感じた良い点と気になる点について簡潔にまとめた後、その理由について詳しく解説しています。
- コーヒー豆を挽く音が少しうるさい
- 湯量を自分で測る必要がある
ボタンを押すだけで美味しいコーヒーが飲める
ツインバードのコーヒーメーカーでは、コーヒー豆と水をセットしてスタートボタンを押せば美味しいコーヒーが出来上がります。
このコーヒーメーカーには、
- 挽きたてのコーヒー粉で抽出
- 抽出するお湯の温度管理
- コーヒー粉の蒸らし工程
これらの機能が搭載されているので、美味しいコーヒーをボタンひとつで作ることができます。
新鮮なコーヒー豆を使うと、香りや味わいをさらに楽しめる
Amazonで買える美味しくてコスパの高いコーヒー豆をまとめた記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
湯温や豆の挽き目が調整できる
このコーヒーメーカーは、本体正面のつまみを回すだけで、抽出温度の変更が行えます。
温度は83℃と90℃となっており、説明書ではアイスコーヒー以外は83℃の設定が推奨されていました。
一般的に抽出温度が高ければ苦味が強くなり、低いと酸味が強くなると言われているので、苦味が少ないと感じられる方は90℃の設定を試してみてください。
コーヒーメーカー本体の正面には、コーヒー豆を挽くためのミルが搭載されています。
コーヒー豆の挽き目は3段階(細・中・粗)で調整することができ、豆の焙煎具合や味の好みに合わせて選択できます。
中挽きは細挽きと粗挽きが半分ずつ入っている
ミルには燕三条製の刃が使用されており、摩擦熱を最小限に抑えて豆の風味を損なわないように配慮されています。
また、コーヒー粉の粒度も均一なので、味わいにムラが出にくく、再現度の高いコーヒーを入れることができます。
ミルで使われている刃は、日本を代表する刀物産地で作られている
ちなみに、市販のコーヒー粉でコーヒーを入れたり、コーヒー豆を挽いてハンドドリップすることもできるので、いろいろな楽しみ方がある。
デザインがシンプルでかっこいい
ツインバードのコーヒーメーカーは、無駄のないシンプルなデザインでかっこいい。
部屋に置いてあってもインテリアに馴染むし、変に主張しないのも嬉しいポイントです。
アイコンも必要最低限のデザインなのでスタイリッシュ、操作も簡単なので一度説明書を見れば使いこなすことができます。
カラーバリエーションは、ブラックの他にホワイトも用意されているよ
掃除やメンテナンスが簡単
ツインバードのコーヒーメーカーは、定期的なお手入れやメンテナンスは必要ですが、毎日行う必要はありません。
メンテナンスが必要な箇所としては、ミルの内部と水タンクとなります。
ミルは取り外しが簡単に行えるので、内部のコーヒー粉を付属のハケで綺麗にしましょう。
使用する豆の種類が変わるときも掃除した方がいい
水タンクは取り外しができないため、長期間使用していると水垢が付着することがあります。
そんな時は、クエン酸洗浄を行うことで水垢を除去することができます。
水タンクのお手入れの方法も説明書に分かりやすく記載されているので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
ちなみに、各部品は購入できるようになっているので、万が一破損や紛失をしても追加で注文でき、長く使い続けることができます。
バリスタによる味の評価は?
バリスタ歴10年以上の筆者がツインバードで淹れたコーヒーを徹底的にレビューするため、色んな設定やコーヒー豆で淹れてみました。
その結果、ツインバードはどんなコーヒー豆でもハンドドリップで淹れたような美味しいコーヒーを淹れられるとても良いコーヒーメーカーだとわかりました。
特にスーパーなどで手軽に購入できるコーヒーでもお店ででてくるようなレベルのコーヒーに仕上がります。
どこが他のコーヒーメーカーと違うのか、どうして美味しく淹れられるのかを解説していきます。
そもそもコーヒーメーカーの弱点ってなに?
コーヒーメーカーがハンドドリップに劣るのは
- 蒸らしができない(味が引き出せない)
- コーヒー粉に注ぐお湯が偏ってしまう(抽出にムラがでる)
この2つの原因が大きく、味を引き出せなかったり、嫌な雑味を感じさせたりする原因となっています。
ツインバードは通常のコーヒーメーカーではできない「蒸らし」と「シャワーのようにでるお湯」が粉全体にかかり、ムラなく味わいを引き出します。
2つ穴のドリッパーもコーヒーの味わいをしっかりと出せる構造で抽出のムラが少なく、毎回安定したコーヒーに仕上がります。
どんなタイプの豆でもバランスよく淹れられるため、コーヒー豆の特徴を引き出しつつもネガティブな味わいを感じさせません。
特に後味がクリアで飲み心地が良いため、さらに美味しく感じさせます。
流行りのシングルオリジンやスペシャルティーコーヒーを使ってもしっかりと個性を引き出してくれる優秀なコーヒーメーカー!
おすすめの調整方法は?
どんなコーヒーでも美味しくなるツインバードですが、さらに美味しく飲むためのおすすめの淹れ方を焙煎度合い別にまとめてみました。
抽出に使用する湯量は全て175mlとし、お店で淹れるコーヒーに近いレシピで出来上がりが150mlになるように調整しています。
コーヒー豆の量 | 湯温 | 挽き方 | 特徴 | |
浅煎り | 18g | 83℃ | 細挽きか中挽き | 浅煎りの風味を引き出す |
中煎り | 17g | 83℃ | 中挽き | バランス重視 |
深煎り | 16g | 83℃ | 中挽き | 甘さを引き出す |
湯量を毎回計る必要があるけど、自分の好きな湯量に変えられるメリットもある
ツインバードのコーヒーメーカーで気になる点
このコーヒーメーカーを使ってみて気になった点としては、
- コーヒー豆を挽く音が少しうるさい
- お水の量を測って入れる必要がある
ミル付きのコーヒーメーカーであれば、豆を挽く時の音が大きくなるのは仕方のないことですが、音が気になる方は早朝や深夜に使用する場合は気になるかもしれません。
動画で稼働シーンを撮影してみたので、気になる方はチェックしてみてください。動画再生後3秒したら大きな音がなりますので注意。
騒音を確認できるアプリを使用して音量を計測してみましたが、動き始めが一番音が大きく(約75デシベル)、徐々に音量は下がっていきます。
掃除機と同じぐらいの音の大きさ
このコーヒーメーカーは、水タンクにある水を全て使用してコーヒーの抽出を行います。
そのため、淹れたいコーヒーの杯数に合わせて水を計測する必要があるので、面倒に思われる方もいらっしゃるかも知れません。
自分好みの濃さに調整したい方にとってはメリット
製品のスペックと比較
ツインバードのコーヒーメーカーには、抽出できる容量ごとに、3杯用(CM-D457)と6杯用(CM-D465)が用意されており、それぞれのスペックをまとめました。
3杯用(CM-D457) | 6杯用(CM-D465) | |
価格(2024/12時点) | 38,500円 | 43,455円 |
サイズ | 幅16×奥行33.5×高さ36cm | 幅16×奥行33.5×高さ42.5cm |
水の容量 | 450ml | 900ml |
本体重量 | 4.1kg | 5.2kg |
ワット数 | 610W | 800W |
抽出温度 | 83℃と90℃の2段階 | |
豆の挽き目 | 細・中・荒挽きの3段階 |
両者を比較すると、容量が異なるのと本体の高さに違いがあります。抽出できるコーヒーは同じなので、容量と本体サイズで選びましょう。
ちなみに、1杯が150mlで計算されているので、3杯用(CM-D457)のコーヒーメーカーでは、一般的なマグカップ(250〜300ml)を2杯入れることはできません。
マグカップで2杯同時に淹れることが多い方は、6杯用(CM-D465)のコーヒーメーカーがおすすめです。
まとめ
ここまで、ツインバードのコーヒーメーカーについて解説してきましたが、最後にこの製品の特徴をまとめてみました。
- コーヒー豆を挽く音が少しうるさい
- 湯量を自分で測る必要がある
ツインバードのコーヒーメーカーはこんな方達におすすめです。
- ドリップコーヒーの味わいが好みの方
- 1台あればコーヒーができる全自動のコーヒーメーカーをお探し方
- スタイリッシュなデザインのコーヒーメーカーをお探しの方
この記事があなたのエスプレッソマシーン選びの参考になれば幸いです。
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。