「ベトナムのコーヒーは普通のコーヒーと何が違う?」
最近ブームにもなっているベトナムコーヒーですが、普通のコーヒーと何が違うのかわかりやすく解説していきます。
また、自宅でベトナムコーヒーを作るレシピや飲み方などもご紹介します。
- ベトナムコーヒーの特徴
- ベトナムコーヒーの味や香りの楽しみ方
- おすすめのベトナムコーヒーと飲み方
喫茶店やカフェの店舗運営を10年以上経験。コーヒーインストラクター1級(JCQA)・SCAJなどコーヒーに関する資格を保有。
タップできる目次
ベトナムコーヒーとは?
ベトナムはブラジルに次ぐコーヒー豆の生産量を誇り、世界で2番目に多くコーヒー豆を輸出しています。
そんなベトナムのコーヒー豆にはどのような特徴があるのでしょうか?
ベトナムはどこにある?
ベトナムの正式名称は、ベトナム社会主義共和国でインドシナ半島に位置。
国土は南北に長いため地域によって気候が異なり、コーヒー豆の栽培は中部の高原地帯で8割の生産を行っています。
ベトナムコーヒーの歴史
ベトナムでは1850年ごろからコーヒー豆の栽培を行っていた歴史があります。
当初は、アラビカ種という種類のコーヒー豆を育てていましたが、環境が合わず生産量が伸びませんでした。
その後、1980年代にベトナム政府が主導して病害虫に強いとされていたロブスタ種を生産、着実に生産量を伸ばしていき約20年で世界2位の生産大国に。
大規模な農園で大量に生産されている
コーヒー豆の種類についてまとめた記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
ベトナムコーヒーの特徴
ベトナム産の豆はインスタントコーヒーとして流通することが多く、個別の銘柄としてはあまり有名ではありません。
そんなベトナム産のコーヒー豆はどのような特徴があるのでしょうか?
ベトナムコーヒーの香りと濃厚な味わい
ベトナムで主流のロブスタ種は、アラビカ種に比べて苦味が強く、酸味は少ないのが特徴で麦茶のような香ばしさを持っています。
そのため、ストレートで飲まれることは少なく、ベトナムでは甘味のあるコンデンスミルクを加えることで、苦味と甘さを合わせて味わうスタイルが生まれました。
深煎りの豆が使用されることが多い
ベトナム産のコーヒー豆の精製方法
コーヒー生豆は、コーヒーチェリーという果実の種を精製することで取り出すことができます。
コーヒーの味わいは、精製方法によって大きく変わると言われており、ベトナムでは水を使用する「ナチュラル」を採用しています。
「ナチュラル」では、乾燥台にコーヒーチェリーのまま乗せて、乾燥後に脱穀してコーヒーの生豆を取り出します。
発酵による風味が移るためチョコレートのようなコクと酸味が特徴です。
コーヒー豆の精製方法について詳しくまとめている記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。
ベトナムのコーヒー豆の等級は?
コーヒー豆は農産物のため、他の収穫物と同じように等級を付けています。
各国それぞれが格付けを行い、ランクが高いコーヒーは高値で取引されます。
ベトナムのロブスタ種は豆の大きさ(スクリーン)と欠点豆の量で格付けが行われます。
ベトナムのコーヒー豆の最上級のグレードはG1と表記される。
グレード | 条件 |
G1 | 豆の大きさが16(6.4mm)以上、欠点豆の混入率が5%未満 |
G2 | 豆の大きさが14(5.6mm)以上、欠点豆の混入率が10%未満 |
G3 | 豆の大きさが12(4.8mm)以上、欠点豆の混入率が20%未満 |
ベトナムコーヒーの淹れ方とアレンジレシピ
ベトナムのロブスタ種をドリップコーヒーとして普通に淹れることもできますが、せっかくならベトナム式のコーヒーの淹れ方、飲み方で楽しむのがおすすめです。
ベトナムコーヒーのおすすめの淹れ方は?
ベトナム式専用のフィルター(カフェ・フィン)がない方もお持ちのドリッパーで同じレシピで淹れてください。
用意するものは、
- ベトナム産深煎りコーヒー 15g(細挽き)
- コンデンスミルク20g(お好みで調整)
- お湯 合計で120g
の3点です。
コーヒーを淹れる際に、お湯の量を測るにはキッチンスケール(はかり)があると便利で、味わいも安定します。
断熱のグラスにコンデンスミルクを入れる
グラスにドリッパーとコーヒー粉をセットする
20gのお湯を注ぎ、30秒蒸らします
20gのお湯を5回に分けて注げば完成です
ベトナムコーヒーはゆっくりと抽出するのがポイント
ベトナムコーヒーのアレンジレシピ
ベトナムコーヒーのアレンジとして人気の塩コーヒーのレシピをご紹介します。
用意するものは、
- ベトナム産深煎りコーヒー 20g(細挽き)
- コンデンスミルク 20g(お好みで調整)
- お湯 合計で100g
- 生クリーム 200ml
- 塩 小さじ1
- 氷(適量)
の6点です。
コーヒーを淹れる際に、お湯の量を測るにはキッチンスケール(はかり)があると便利で、味わいも安定します。
断熱のグラスにコンデンスミルクを入れる
グラスにドリッパーとコーヒー粉をセットする
20gのお湯を注ぎ、30秒蒸らします
20gのお湯を5回に分けて注いでコーヒーを淹れる
生クリーム200mlに塩小さじ1を加えてクリーム状になるまで泡立てる
STEP4のコーヒーの上にSTEP5のクリームの乗せて完成
まとめ
ここまでベトナムのコーヒーについて解説してきました。
強い甘味とコクのある味わいが特徴のベトナムコーヒーを一度試してみてください。
最近では手軽に淹れられるインスタントコーヒーも充実しているので、まずはそこからスタートするのもおすすめです。